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シアター・オリンピックスへ改修完了 大宇宙感じる 野外舞台

(上)ディオニュソスの公開練習。後背地をいかした演出がなされている。左にあるのは日本語字幕用電光掲示板(下)祭典開催時の屋外休憩施設となる「白花亭」=いずれも黒部市前沢で

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黒部 劇「ディオニュソス」を公開練習

 日ロ共同開催による世界の舞台芸術の祭典「シアター・オリンピックス(TO)」の会場の一つ、黒部市前沢の前沢ガーデン野外ステージ改修工事が完了し、二十日夜、日本開催芸術監督の鈴木忠志さん演出による劇「ディオニュソス」の公開練習があった。(松本芳孝)

 前沢ガーデンはYKKが所有する約八万五千平方メートルの緑地。TO開催に合わせ、野外ステージとゲストハウス「前沢ガーデンハウス」を改修した他、新たに屋外休憩施設「白花(はっか)亭」が建てられた。

 一九八九年に設けられたステージは今回、鈴木さんの監修で改修。席数は三百で、後背地がなだらかな芝生の丘になっているのが特徴となっている。白花亭はシラカシを壁代わりに周囲に配置し、屋根をのせた。床面積は百八十平方メートル。

 劇「ディオニュソス」はエウリピデスのギリシャ悲劇「バッコスの信女」を鈴木さんがアレンジし、宗教と政治権力の衝突の中で犠牲になる個人を描いた。

 TOで披露されるディオニュソスは日本・インドネシア共同制作の作品。僧侶役のインドネシア人俳優六人のせりふが、それぞれ生まれ育った島の言語になっている。ステージ脇に設置された電光掲示板に日本語字幕が流れるようになっている。

 公開練習では照明による光と影、俳優の立ち位置、音響と動きのマッチングなどを鈴木さんがチェックし、指示を飛ばした。

 公開練習後、鈴木さんとYKK取締役の吉田忠裕・TO実行委員会長が会見した。鈴木さんは野外ステージについて「後背地の芝生の丘から俳優が歩いてくるだけで驚きになる。大宇宙を感じさせる。世界中でも素晴らしい舞台」と絶賛。吉田会長は「いよいよ始まる、本番が近づいたという思いが強い」と話した。

 TOは利賀村と黒部市で八月二十三日〜九月二十三日に開かれ、計三十作品が上演される。前沢ガーデン野外ステージでは八月二十八、二十九日に「天守物語」(宮城聡さん演出)、九月十二日にディオニュソス、同十六〜十八日に「いのちの旅」(レスツ・イマンサリ・クスマニングルムさん演出)が上演される他、完成記念公演として二十二日にディオニュソスが演じられる。

 

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