トップ > 富山 > 4月12日の記事一覧 > 記事

ここから本文

富山

学童疎開 絵日記でつづる 資料の常設コーナーも設置

第2次世界大戦末期に県内に集団疎開した児童の絵日記が並ぶ会場=富山市千歳町の県教育記念館で

写真

県教育記念館で特別展

 戦争中、見知らぬ土地で親と離れ離れになって暮らした子どもたちが富山にもいた−。第二次世界大戦末期に県内に集団疎開した児童がかいた絵日記を展示する特別展「絵日記でつづった学童集団疎開展」が、富山市千歳町の県教育記念館で開かれている。(酒井翔平)

 同館によると、県は集団疎開先として、東京女子高等師範学校付属国民学校(現お茶の水女子大付属小)の児童など、東京から児童や教職員ら約一万五千人を受け入れた。同校の児童は一九四五年四月〜四六年三月、福光町(現南砺市)に疎開し、毎日絵日記をかいていた。

 会場の一階展示場には、絵日記や当時の生活を写した写真などをコピーしたパネル約二百点が並ぶ。疎開した児童の一人で、当時の体験を語り継ぐ団体「平和祈念プロジェクト21」代表の美川季子さん(84)から資料の寄贈を受けた。

 福光での生活中にかかれた日記には「天皇の身がはりになって、死ぬことの出来る自分はいつも楽しい」と当時の教育がうかがえる内容や木刀を構える少女の絵と、「なぐりころしたりけりころしたりするおけいこだ」と敵が富山に上陸したことを想定した訓練の様子がかかれている。日本が全面降伏した翌日、六年生の女児は「これから今まで以上のくるしみが私たちの上にやって来るかもしれない。しかししかし私たちは必ず日本を立て直すのだ」と日記に決意を記した。

 同館教育専門員の米田千春さん(64)は「子どもたちが戦争をどう感じていたか、疎開中にどう成長したかが分かる。日記の行間を読み取ってほしい」と話した。「学童集団疎開と富山県」をテーマにした常設展示コーナーも同館二階にオープンした。展示されている資料は、富山経済同友会の中尾哲雄・特別顧問らから提供された。

 特別展は五月二十六日まで。期間中は四月二十九日〜五月六日が休館。入場無料。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索