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後立山の秘境 希少昆虫いた 富山市科学博物館で標本展示

(上)餓鬼ノ田圃で採集した昆虫の標本=富山市科学博物館で(下)多様な昆虫が生息する餓鬼ノ田圃=後立山連峰で(同館提供)

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 北アルプス後立山(うしろたてやま)連峰の秘境「餓鬼ノ田圃(がきのたんぼ)」で実施した昆虫調査の結果を紹介するロビー展が、富山市科学博物館で開かれている。採集した昆虫の標本二百二十三点などを展示している。四月七日まで。(山中正義)

 餓鬼ノ田圃は標高約千六百三十メートルに位置する孤立した湿地帯。深い森が広がり、登山者が訪れることがほぼない地域で、生物調査もあまり行われたことがない。同館の昆虫担当学芸員・岩田朋文さん(26)ら四人が昨年七月二十九〜三十一日に調査に入った。

 採集した約三百四十種の昆虫のうち一部の標本をパネル解説や調査道具とともに展示している。調査では富山が生息域の西限とされ、餓鬼ノ田圃にも生息するとみられていた「メススジゲンゴロウ」を公式に確認。幼虫も見つかり、繁殖していることが分かった。

 全国的にも珍しく、県内では富山市の有峰周辺で数個体のみ見つかっている「オオトラカミキリ」なども採集した。岩田さんは「いろいろな虫が見つかり、多様性が高いことが分かった。深い森だからこそできること」と評価。今後は、採集した昆虫の中に固有種がいないか研究を進める。

 調査は県博物館協会の助成を受けて実施した。

 午前九時〜午後五時。観覧料は高校生以下無料、大学生以上五百二十円。 

 

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