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活動継続に協力を 女性がん患者支援NPO法人

活動を継続するための支援を呼び掛ける河村裕美理事長=沼津市で

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 子宮がんや乳がんなど女性特有のがんを経験した患者や家族を支援する熱海市のNPO法人「オレンジティ」が、資金難に陥っている。取り組みが全国に広がる一方、資金源だった企業からの寄付が減ったためだ。そこで初めて、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング(CF)」を始めた。今月三十一日までに百五十万円の調達を目指している。

 オレンジティは二〇〇二年に発足。病気の体験者同士が悩みを分かち合ったり情報交換したりする「おしゃべりルーム」や、講師を招いて最新の医療情報や知識を学ぶ定例会、里親や養子縁組の情報提供などの活動を続けている。当初は県内が活動の中心だったが、評判が広がり県外へも拡大。富山県や千葉県など各地で同様の組織が誕生するきっかけにもなった。今では患者五百人を含む約二千人が会員となっている。

 「がんの経験者は治療などで経済的に厳しい」との方針で会員から会費は集めず、企業の寄付金を頼りにしてきた。しかし、経済状況の悪化などから寄付は減少。総額はピーク時の三分の一程度まで落ち込んだ。県外での活動を休止するなど事業にも影響が出始めている。

 「事業を縮小してほそぼそと続けることはできるが、ニーズが大きい」とオレンジティの河村裕美理事長(52)。二二年には設立から二十周年を控え、「一念発起して新生オレンジティを作ろう」とCFを決め、サイト「READYFOR」で昨年十二月十日から募集を開始した。

 支援メニューは一口三千〜五万円で、募集は三十一日午後十一時まで。支援総額は二十三日現在で約八十万円にとどまっており、目標に達しないと調達は不成立となってしまう。成立した場合、資金はおしゃべりルーム事業やホームページの更新などに充てる。

 河村理事長は「これまでに蓄積してきた知識やノウハウを次の世代に残し、活動をつなぐことも使命。地域を支える活動に目を向けて支援してほしい」と呼び掛ける。(問)オレンジティ=090(7434)2002

(山中正義)

 

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