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人形劇40年の歴史に幕 磐田の母親サークル

子どもたちに人形劇を披露するメンバーたち=磐田市の磐田聖マリア幼稚園で

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 手作りの人形劇で地域の子どもたちを楽しませてきた磐田聖マリア幼稚園(磐田市国府台)の母親サークル「絵本クラブ」が、約四十年間の歴史に幕を閉じる。三十一日に同園で開く最終公演に向け、メンバーたちは「いつもと同じように楽しく演じ、子どもたちに笑顔を届けたい」と声をそろえる。

 絵本クラブは一九七九年、同園の母親ボランティアサークルの先駆けとして、在園児の母親六人で発足。当初は園内での絵本の読み聞かせがメインだったが、年々新メンバーが加わり、市内外の保育園や小学校などにも出向いて人形劇を披露するようになった。

 レパートリーは、日本昔話「牛方と山んば」やアンデルセン童話「裸の王様」などの二十本以上で、人形や背景画の製作、せりふや効果音などはすべて手作り。口コミで人気が高まり、年間四十回以上の公演をこなしたことも。

 メンバーは最多で二十三人いたが、数年前から新規加入者がなく、現在は卒園児の母親十一人に。それぞれ仕事や家事が忙しくなり、悩んだ末に活動終了を決めた。

40年の活動に幕を閉じる絵本クラブのメンバー=磐田市の磐田聖マリア幼稚園で

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 メンバーをまとめる松井光恵さん(57)は「劇に夢中になる素直な子どもたちの反応が、やりがいにつながっていた。楽しみにしてくれていた子どもたちに申し訳ない気持ちでいっぱい」と活動終了を悔やむ。

 発足時から活動を見守ってきた同園の佐藤富美園長(76)は「発足時から積極的に活動し、母親サークルのお手本だった。寂しいですが、続けてくれたことに感謝したい」とねぎらい、同園で最終公演を開くよう依頼した。

 解散後は、メンバー有志で絵本の読み聞かせや紙芝居を続ける。松井さんは「みんな子どもが大好き。最後の公演を楽しみ、いつかまたみんなで人形劇ができれば」と期待している。

(夏目貴史)

 

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