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センター試験終了 来年から共通テスト

大学入試センター試験を終えて、足早に会場を後にする受験生たち=19日、浜松市東区の浜松医科大で(袴田貴資撮影)

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 大学入試センター試験は十九日、理科と数学が全国の会場で実施され、二日間の全日程が終了した。一九九〇年に始まったセンター試験は今回が最後。前身の共通一次試験と合わせて約四十年続いた全国規模の大学入試は、次回から大学入学共通テストに引き継がれる。

 平均点の中間発表は二十二日、得点調整の有無の発表は二十四日、平均点の最終発表は二月六日の予定。

 センター試験全体の志願者数は五十五万七千六百九十九人だった。十九日は理科の基礎四科目で全体の28・5%となる十五万八千八百四十六人、専門四科目で41・4%となる二十三万一千十三人が受験した。数学1(ローマ数字の1)・Aなどは69・5%の三十八万七千七百五十二人、数学2(ローマ数字の2)・Bなどは62・2%の三十四万六千八百五十一人だった。

 静岡県内では浜松医科大や静岡大、静岡文化芸術大など二十一会場で実施され、全体の志願者は一万六千二十九人で前回より三百三十四人減った。静岡大静岡キャンパスで二日目の試験を終えた、島田市の榛原高三年の杉本龍星さんは「思い通りの得点ができたと思う。気持ちを切り替えて、二次試験の勉強を頑張りたい」と気合を入れた。

 センター試験の後継となる大学入学共通テストの初回は二〇二一年一月に実施。目玉だった英語民間検定試験と国語・数学記述式問題の導入は、格差拡大や採点ミスの懸念への対応が不十分として批判の声が高まり、いずれも見送られた。入試センターは、記述式を見込んで増やすとしていた国数の試験時間の見直しなどについて今月中にも発表する方針。

◆思考力など重視

 大学入学共通テストは当初、改革の目玉とされた英語民間検定試験と国語、数学の記述式問題の導入は見送られたが、英語の配点が変わるほか、思考力などを重視する出題スタイルになるとみられる。

 日程や試験科目、マークシート方式は現行と同じだが、英語の配点が大きく変わる。これまで「筆記二百点、リスニング(聞く)五十点」の二百五十点満点だったのが、「筆記百点、リスニング百点」の二百点満点となり、リスニングの比重が増す。

 各科目とも学習指導要領で定められた「思考力・判断力・表現力」を測るため、日常の場面を想定した問題や、資料やデータを分析して考える問題が出されることも発表されている。

 共通テストについて浜松学芸高三年の野呂翼さん(18)は「来年の試験で記述式などが延期になったので、そこまで心配はしていない」と冷静に受け止めた。浜松北高卒の太田健(たけし)さん(19)は「記述式は自己採点が難しくなるので、今のままがいい」と強調した。

 今回のセンター試験では共通テストを意識した問題も一部でみられた。理科の生物基礎では、細胞を顕微鏡で観察中の二人の会話を読んで回答する内容があった。大手予備校の河合塾(名古屋市)の担当者は「二〇一八年度までに実施された共通テストの試行調査(プレテスト)でも会話形式の問題があった。傾向を先取りしたものといえる」と話す。

 静岡市葵区の静岡学園高三年の圷彩水(あくつあやみ)さんは「出題傾向が変わると言われていたが、それほど変わらなかった」と話していた。

(安藤孝憲、保坂千裕、松島京太)

 

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