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浜松の猫カフェで飼い主募集 5月ごろ開始へ

リビングのようにリラックスできる店内で遊ぶ猫と西田明日香さん=浜松市東区で

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 行き場所のなくなった猫に新たな出会いを−。浜松市東区原島町に昨年十二月、飼い主を募集する猫カフェがオープンした。現在は猫カフェとしての営業に徹しているが、店主の西田明日香さん(36)は募集を五月ごろから開始しようと、準備を進めている。

 七匹の子猫が目まぐるしく行き交う。追いかけっこをして戯れているかと思えば、気持ち良く寝そべったり、取材中の記者に猫パンチを繰り出したり。店内は階段や梁(はり)、キャットタワーなど、自然な動きを引き出す仕組みがふんだんに設けられている。

 においは驚くほどしない。「衛生面には気を付けているので」と西田さんが胸を張る。小まめにトイレをチェックするほか、部屋に除菌消臭機を置いた。飼い主が見つかった際に違和感がないように、テレビやソファを備え、リビングのような雰囲気の内装にこだわった。

 猫カフェを開くのは愛猫家の西田さんにとって、長年の夢だった。「猫によっては二十年生きるケースもある。(私の)年齢的にも、始めるなら今しかないと思った」。開店に向け、行く当てのない猫を会員制交流サイト(SNS)や知人の紹介を通じて引き取った。飼い主を募集する業態にしたのは、「少しでも殺処分される猫を救いたい」と思ったからだ。

 物件探しは難航した。動物を扱うこともあり、「数え切れないほど断られた」という。引き取った中には病気にかかっていた猫もおり、二カ月ほど治療のため、病院通いを続けた。

 内装の工事は知り合いの大工に頼み、自ら床の張り替えなどを手伝った。経費を抑えたかったのは猫の飼育や医療費に資金を充てたかったからだ。現在、猫の健康状態は良好で、ワクチンも接種済み。全ての猫が去勢手術をできるようになる五月ごろから飼い主の募集を始める見込みだ。

 「一度捨てられた猫もいるので、これ以上つらい思いをしてほしくない」と飼い主は慎重に選ぶつもりだ。一方で、「猫を飼うつもりじゃない人も、ぜひ癒やされに来てほしい。飼育に関する相談も気軽にしてほしい」と呼び掛けた。

 月曜定休だが、休みの日も西田さんは猫の世話をしに店を訪れる。のんびり旅行にも出掛けられない。「大変でしょうってよく言われるんですけど、全然苦にならないんです。私、猫ちゃんたちに囲まれて、本当に幸せです」

 営業は正午〜午後八時(入店は同七時まで)。問い合わせは、「暖猫(だんねこ)」=電053(463)8177=へ。

(鎌倉優太)

 

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