トップ > 中日新聞しずおか > 朝夕刊 > 記事

ここから本文

朝夕刊

決定力不足を克服できるか 磐田・J1復帰の課題

神戸戦の後半で、得点を決める磐田のアダイウトン(右奥)=7日、ノエビアスタジアム神戸で

写真

 磐田がJ1最終節を終え、勝ち点31の最下位(18位)でのJ2降格が決まった。続投するフェルナンド・フベロ監督(45)のもと、1年でJ1復帰を果たすことができるのか検証する。

 フベロ監督は24節のC大阪戦から指揮を執り、11戦して4勝1引き分け6敗の成績だった。最初は3連敗を喫したが、29節から33節までの5試合で勝ち点10を記録。一時はJ1残留へ、望みをつないだ。

 監督のサッカーの特徴は、前線からの圧力と中盤での連動からの崩し。最終節の神戸戦は1−4の大敗を喫したが、後半6分に同点に追いついた後の約15分間、攻撃で神戸を圧倒した。

 課題は決定力不足。1試合平均1点に満たない攻撃力では、試合で勝ち越すのは難しかった。フベロ監督も「押し込んでいる時間帯もあり、ゴールチャンスも多くつくっていたが…」と振り返った。

 試合の流れを変える采配も見逃せない。33節の名古屋戦。1−1の同点で迎えた後半、FW大久保とMFエベシリオを交代選手として送り出し、勝ち越しに成功した。その前の32節の札幌戦ではFW川又とMF荒木を交代選手として出場させ、勝利のPKにつなげた。

 この川又、荒木を続く名古屋戦でも使いたくなりそうなものだが、フベロ監督は起用しなかった。「名古屋戦のあの時間帯はボールを保持できずに苦しんでいた局面。ボール保持ができる大久保とエベシリオに局面打開を託した」と説明する。試合の状況や選手の能力などから、冷静に交代カードを切る采配は以前の日本人監督には見られなかったものではないか。

 フベロ監督が8月に就任して以降、練習で培った運動強度も評価が高い。1対1のボールの奪い合いなど、競り合いで負けない体力を養い、終盤の得点につなげている。監督就任時に、課せられたJ1残留という任務はクリアできなかった。ただし、厳しい練習で体力面の強度がさらに増し、流動性のある攻撃が機能すれば、J2でトップクラスに位置することは可能ではないか。そのためには、監督の求める補強がこのシーズンオフで実現することが条件となる。

(川住貴)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索