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沼津談合 市役所また家宅捜索

◆市長謝罪「強く責任」

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 沼津市が発注した市道改修工事で入札情報を事前に業者に漏らしたとして公競売入札妨害の疑いで、市工事検査課課長補佐の松本一弘容疑者(50)が逮捕された事件で、静岡県警は五日、同市御幸町の市役所を家宅捜索した=写真。

 市職員らが見守る中、捜査員十二人が午後六時半、市役所の玄関から庁舎内に入り、約二時間半で捜索を終えた。松本容疑者が事件時に所属した道路建設課などを調べたとみられる。

 市では十月、工事検査課主任らが官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されており、その際も市役所に家宅捜索が入った。尾和富美代企画部長は「短期間で二度も家宅捜索が入ったのはこれまでにない。市として重く受け止めないといけない」と肩を落とした。

 これに先立ち、市議会で全員協議会が開かれ、頼重秀一市長が「強く責任を感じる。自らの処分も考えたい」と謝罪した。市幹部は職員二人が逮捕された工事検査課への聞き取り調査の状況に「捜査に関わるので答えられない」と明かさなかった。

 松本容疑者が入札情報を漏らしたとされる土木建築会社「三星建設工業」に関しては、市道改良工事の請負契約(約一億四千百万円)が九月議会で議決されている。市側は「道義的な問題はあるが、法的には有効」と説明した。総務課によると、同社とは現時点で四件の契約が結ばれ、全て継続方針という。

(杉原雄介)

◆「まじめな印象」松本容疑者

 沼津市によると、松本一弘容疑者は市内の企業に土木技術者として勤務した後、二〇一〇年四月に土木技術職員として採用された。一七年四月から今年三月まで道路整備係主査として、道路工事の設計や施工などを担当。村上浩昭建設部長は「元気な人で、仕事にまじめな印象だった」と語った。

 今年四月からは工事検査課長補佐を務め、工事検査や設計審査に当たっていた。石和田芳和課長によると、十月十八日に再任用の同課主任の筑木和正被告(62)が逮捕された後も変わった様子はなく、三日まで通常通り勤務。逮捕された四日は休みを取っていたという。松本容疑者が設計価格を漏らしたとされる原地区の市道改良工事の入札は昨年十一月にあったが、当時、設計価格を知る立場になかったといい、市は情報を得た経緯を調べるとしている。

 

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