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沼津談合 職員逮捕で市長が陳謝

全員協議会で度重なる不正発覚を陳謝する沼津市幹部たち=5日午前、沼津市議会で

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 沼津市工事検査課長補佐の松本一弘容疑者(50)が公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されて一夜明けた五日、市議会全員協議会が開かれ、頼重秀一市長は、同課主任(62)に続く職員の逮捕に「強く責任を感じる。自らの処分も考えたい」と陳謝した。

 市側は逮捕容疑の概要を全市議に説明。「組織的な不正ではないと信じたい」と述べた。二人目の逮捕者が出た工事検査課への聞き取り調査の状況などは「捜査に関わるので答えられない」とした。

 入札をチェックする総務課によると、松本容疑者が工事の設計価格を漏らしたとされる土木建築会社「三星建設工業」とは現時点で四件の契約が結ばれているが、全て継続方針という。

 沼津市では、十月にも工事検査課主任が官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されており、市は十一月に「不祥事再発防止対策本部会議」を立ち上げ、職員への倫理講習などを実施。信頼回復に向けて踏み出した中での新たな不祥事発覚となった。

 この日は、再発防止策として、入札や契約の事務に関わる職員の研修もあった。総務課職員が約百五十人を前に「情報漏えいは自分にも関わることと深く認識し、法律や制度を再勉強してほしい」と力を込めた。

 松本容疑者は道路整備係主査だった昨年十月中旬ごろ、市道改良工事の設計価格を三星建設工業社長(当時)の植松真一被告(47)に伝えたとして、県警に四日に逮捕された。

(杉原雄介)

◆逮捕の松本容疑者 道路工事設計を担当

 新たに逮捕された松本一弘容疑者は沼津市内の企業に土木技術者として勤務した後、二〇一〇年四月に土木技術職員として採用された。一七年四月から今年三月まで道路整備係主査として、道路工事の設計や施工などを担当。村上浩昭建設部長は「元気な人で、仕事にまじめな印象だった」と語った。

 今年四月からは工事検査課長補佐を務め、工事検査や設計審査に当たっていた。石和田芳和課長によると、十月十八日に再任用の同課主任の筑木和正被告(62)が逮捕された後も変わった様子はなく、三日まで通常通り勤務。逮捕された四日は休みを取っていたという。

 松本容疑者が設計価格を漏らしたとされる原地区の市道改良工事の入札は昨年十一月にあったが、当時、設計価格を知る立場になかったといい、市は情報を得た経緯を調べるとしている。

 

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