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朝夕刊

7・9世紀、東海地震の痕跡を磐田で確認

◆南海連動裏付け

津波堆積物が見つかった太田川流域の地層=磐田市で(産業技術総合研究所提供)

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 七世紀末と九世紀末に南海トラフで発生したとされる巨大地震について、産業技術総合研究所(産総研)が十九日、磐田南高校などとの共同研究により、東海地震の痕跡を初めて磐田市豊浜の太田川流域で確認したと発表した。七世紀末と九世紀末に南海地震が発生したことは分かっていたが、東海地震の発生を示す物証はなかったという。産総研は、南海・東海地震は連動して発生するという定説を強く裏付けるものとみている。

 産総研によると、八八七年に西日本から東日本にかけて広く揺れたと記述した「仁和地震」の史料が残っている。六八四年にも西日本で揺れがあったという「白鳳地震」の記録は残っているが、ともに物証はなかった。

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 産総研活断層・火山研究部門の藤原治副研究部門長は「南海地震と東海地震は同日から数年と誤差はあるものの、ペアで発生するという説を裏付ける新たな証拠となった」と意義を説明する。

 太田川の拡幅工事に伴い、磐田南高校が調べたところ「不思議な地層がある」と産総研に連絡があり、二〇一一年から共同研究が始まった。

 太田川流域の地層からは、地震に伴う津波が運んだとみられる堆積物が見つかり、放射性炭素年代を測定。堆積した年代を計算した。

(片山さゆみ)

 

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