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教員スマホ禁止 浜松市教委が臨時校長会

 盗撮や無料通信アプリで教え子に不適切なメッセージを送るなど相次ぐ教員の不祥事を受け、浜松市教委は十八日、市教育会館(北区)で臨時校長会を開いた。教職員が所持するスマートフォンは原則として職員室に置き、授業や部活動中に使うことを禁じるガイドラインを正式に公表した。

 市教委によると、教職員の私用スマホはこれまで、学校のブログ用に写真撮影したり、跳び箱をする児童生徒の姿を動画撮影し、教えるのに活用したりしていた。今後は学校に配備されたデジタルカメラやタブレット端末などで代用する。

 一方、ガイドラインでは校外活動中に緊急で電話連絡を取らなければならない場合もあるため、学校長が携行を認めた場合は例外とすることを盛り込んだ。

 会員制交流サイト(SNS)を使い、児童生徒や保護者と個人的なやりとりをすることも原則禁止した。市教委は誤解を招く事態を防ぐためと説明している。

 花井和徳教育長はこの日、出席した市内の小中学校、高校の校長ら百四十二人に訓示し「ガイドラインの浸透を図り、市全体の学校風土として根付くよう徹底したい」と述べ、禁止項目などの周知と綱紀粛正の徹底を指示した。

 市教委は八月以降、盗撮や不適切な言動などで教員五人を懲戒処分にしている。うち二人は盗撮をしたとして、懲戒免職とした。

(角野峻也)

◆保護者「時代に逆行」

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 浜松市教委が、授業や部活動中に教職員がスマートフォンを使うことを原則禁じたことを受け、本紙ユースク取材班のLINEに多くの反響があった。保護者から「時代に逆行する」と批判があった一方、学校現場からは「禁止でも困らない」との声も寄せられた。

 中学生の子どもがいる浜松市の夏目はるなさん(42)は「ITの活用や働き方改革に逆行する」と反対する。子どもの学校で音楽の授業を見学したところ、教員がスマホをスピーカーにつなげて、さまざまな時代の音楽を流していたといい、「とてもスムーズで良い授業だった」と振り返る。

 子どもに「先生も今回のことで困っているらしく授業でボヤいてた」と聞き「悪いことよりも良いことに使われていたことの方が多いはずなのに」と話した。

 市立小学校に勤める女性教員は、児童について急ぎの電話を学校にかけたり、学校から緊急のメールを受け取ったりするために携帯電話やスマホを使ってきたという。以前からスマホを職員室に置いてあり、「禁止になっても困らないと思う」と語るが、「最近相次いできたような不祥事が、これで解決できるのか」と疑問を呈した。

(鈴木凜平)

 

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