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伊豆の国・別荘地 まだ水道使えず 台風19号被害

◆県の「断水解消」に憤り

 県は二十一日、台風19号の影響による県内の断水が二十日に解消したと発表した。しかし実際は、伊豆の国市の別荘地「伊豆エメラルドタウン」の九百世帯弱で今も水が使えない状態が続いている。民間運営の水道を含めずに公表された「解消」宣言に、別荘地の住民は憤っている。

 県危機対策課によると、断水解消は、各市町からの報告に基づいて発表した。伊豆の国市からは十五日に「解消」と連絡を受けた。エメラルドタウンの状況は「把握していない」という。

 同市は県に報告した十五日、公式ホームページ(HP)でも市内の断水が解消したと掲載。エメラルドタウンの住民から「断水は続いている」と苦情を受けた。慌ててHPの文言を「市内の一部地域を除く断水解消」と訂正した。市水道課の担当者は「解釈の仕方の違い」と強調。市としては「市が管理する水道という意味で県に報告したつもりだった」と釈明する。

 エメラルドタウンの水道は民間管理。自前の水源で運営していたが、水質に問題があるなどして、県営駿豆水道から給水を受けていた。

 県営駿豆水道は台風19号の影響で送水管が破損。応急の復旧工事が十八日に終わり、各市町への通水が再開された。函南町経由でエメラルドタウンへも通水は始まっているが、各家庭に水を供給する貯水タンクに十分な水がたまっていない。各家庭では水道が使えず、給水車や近隣の水道に頼る生活が続いている。

 エメラルドタウンの住民の男性(71)は「私たちは市民、県民ではないのか。納税もしているのに」と解消発表に憤る。市水道課の担当者は「『市が管理している』という言葉を付けるべきだった。誤解を生む結果になってしまった」と語った。

 エメラルドタウンの管理組合などによると、二十四日までの完全復旧を目指している。

 ◇

 県によると、台風19号の影響で、県内では伊豆の国市や三島市など八市町の一万一千戸が断水。熱海市や函南町で復旧に時間を要した。県中部では、静岡市葵区奥仙俣の四世帯八人が、市道仙俣線の路肩崩落などにより、孤立が続く。徒歩やオートバイでの通行は可能で、電気や水道、ガスは通じている。

(山中正義)

 

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