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朝夕刊

台風19号 県内に残した爪痕

■三保松原 幹や枝が折れる被害

台風の強風と高波で護岸も崩れ、倒木した三保松原の松=13日、静岡市清水区で

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 世界文化遺産・富士山を構成する三保松原では、高潮や強風の影響で松の幹や枝が折れる被害があった。

 市文化財課によると、樹齢約三十年とみられる松が根こそぎ倒れたほか、波で砂がさらわれ、根っこがあらわになった木も。傷ついた根が塩水につかると塩害で枯れる恐れがあり、樹木医で同課の山田祐記子主任主事は「影響が出るとしたら数カ月先。経過をしっかり観察したい」と話す。

 ほかには、高さ十二メートルの堤防の内側にある簡易トイレ二つと倉庫が数メートル先に流された。トイレは一週間前に設置したばかりだが、コンクリートの基礎に打ち付けた金属製のボルトが折れていた。

 海岸線沿いは、打ち上げられたプラスチックごみや流木が散乱した。近くの市三保松原文化創造センター「みほしるべ」では、来館者にごみ拾いの協力を呼び掛けている。

(岸友里)

■御殿場 水路で行方不明、男性見つからず

男性が流された現場を調べる警察官(右)ら。手前の赤い板を水中に設置し、右側の水路へ流れるのを止める予定だったという=13日、御殿場市中山で

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 四十代の男性が流され、行方不明となった御殿場市中山の用水路で十三日、警察や消防、自衛隊員ら約百五十人が捜索に当たった。この日は見つからず、十四日も引き続き捜す。

 事故は十二日正午すぎ、用水路が左右に分かれる場所で発生した。男性は用水路に入り、ほか二人とともに水が住宅地に流れ込まないように弁を設置し、ごみを取り除いていた。水路は幅約百二十センチで、当時の水深は大人の男性のひざ上ぐらい。命綱などはつけていなかったとみられる。捜索に加わった六十代男性は「普段は水深五センチぐらい。水害のない地域だと思っていたのに…」と驚いていた。

(前田朋子)

■菊川 平川地区で床上浸水20世帯

 牛淵川の氾濫などで大規模な冠水があった菊川市平川地区の岳洋自治会によると、約百八十世帯のうち二十世帯が床上浸水、五十世帯が床下浸水した。市は、各自主防災会を通じて市内の被災状況を集約する。

 平川地区の「しずてつストア」小笠店も冠水し、冷蔵設備やレジスターが使えなくなったが、掃除や消毒を終え午後二時、開店にこぎつけた。

 同地区は河川の合流地点に近く、大雨の際に排水しきれない水がたびたびあふれている。菊川市内では、県道と市道などを合わせて二十二カ所で冠水し、十六カ所で道路が通行止めになった。

(河野貴子)

■交通 鉄道の運転再開

 県内の交通機関では十三日、JR東海の東海道新幹線が東京−名古屋間で始発から運転を再開した。東海道線、御殿場線、伊東線、飯田線は正午すぎまでに運転を再開。身延線は、線路内に石が流入した影響で、西富士宮−鰍沢口間で終日、運転を見合わせ、十四日の始発から再開する。

 私鉄の天竜浜名湖鉄道、遠州鉄道、大井川鉄道、静岡鉄道、伊豆急行、岳南電車は十三日中に全線で運転を再開した。伊豆箱根鉄道駿豆線は、伊豆仁田−韮山間で線路が冠水したため、大場−修善寺間は夕方まで運休した。

 静岡空港では、フジドリームエアラインズ(FDA)と全日空(ANA)の国内線四便を欠航した。

 中日本高速道路によると、東名高速、新東名高速、中部横断自動車道は午後四時までに全線で通行止めを解除。国道では午後三時現在、小山町内の国道246号と、県道四十八カ所、伊豆スカイラインの一部などで通行止めが続いている。

 

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