トップ > 中日新聞しずおか > 朝夕刊 > 記事

ここから本文

朝夕刊

ムスリム礼拝堂完成 駿河区「静岡マスジド」

広野地区に完成した静岡マスジド。女性専用の入り口も設けられている=静岡市駿河区で

写真

 静岡市駿河区の用宗漁港に隣接する広野地区にムスリムの礼拝堂「静岡マスジド」が完成した。静岡ムスリム協会が十日、県や市、大学の関係者らを招いて内覧会を開いた。

 県内の礼拝堂は富士市、浜松市南区に次いで三カ所目。平屋建て百六十平方メートルで、礼拝場や、礼拝前に手足や口を清める「ウドゥ」などを備える。

 県多文化共生課によると、県内には四千人以上のムスリムが暮らし、年々増加。マスジドでは、イスラム文化への理解を深められるよう、断食明けの食事会や留学生交流イベントなどを開くほか、災害時には近隣住民の避難場所として開放する。

 内覧会で、アサディ・みわ事務局長(44)は「ムスリムにとって、ここが第二の故郷になる。長く愛され、活用される場所にしていきたい」と述べた。

 マスジドの計画が本格化した二〇一七年当初、資金不足や住民の理解が得られず難航。アサディさんらは「ご近所さん」との付き合いを重視。町内会との情報交換や住民の戸別訪問を重ねて「顔の見える関係」を築き、徐々に理解を得た。

 イスラム文化に詳しい静岡県立大の富沢寿勇(ひさお)教授(文化人類学)は「地域に密着し、より交流を進めてほしい。異文化に接しやすくなり、広野地区が多文化共生のモデルになる可能性を秘めている」と期待した。

 今月二十七日に文化交流イベントを予定する。マスジドの見学ツアーやイスラム圏のファッション体験ができる。

(谷口武)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索