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世界初、昇降機実験へ 静大・宇宙エレベーター研究

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 地球と宇宙ステーションを結ぶ宇宙エレベーターを研究している静岡大は十日、超小型衛星「STARS−Me2」を二〇二〇年度に打ち上げ、世界初の宇宙空間で昇降機を動かす実験を実施すると発表した。

 宇宙エレベーターは宇宙ステーションと地上をケーブルで結び、昇降機を上下させ、物や人を運ぶ構想。実現には長さが約十万キロの耐久力に優れたケーブルが必要とされている。大学や企業の研究者が実現に向けて研究している。

 今回の実験は、重さ一・三キロ、一辺十センチの立方体から三・五メートルのスチール製のケーブルを伸ばし、縦、横、高さとも数センチの昇降機を動かす。小規模ながら、実現すれば宇宙空間での昇降機の移動は世界初となる。

 一九年度内に衛星を完成させ、一般公募で愛称を募集する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の安全審査を経た後、二〇年度下半期にロケットで国際宇宙ステーション(ISS)に運び、さらに一カ月ほどで宇宙に放出する。

 静大は一八年九月に、同様の実験を目的に超小型衛星「STARS−Me(愛称てんりゅう)」を打ち上げた。だが、宇宙に放出した後、台風24号で大学敷地内のアンテナが壊れるなどして交信ができず、実験がかなわなかった。

 今回は愛知県碧南市の金属メーカー「石敏鐡工」に依頼し、衛星の耐久性を上げて軽くした。アンテナの強度を高めるなどし、より成功率を高めて再挑戦する。会見した静大工学部機械工学科の能見公博教授は「まずは成功させることが大事。宇宙に夢を描く子どもたちに希望を与えたい」と意気込んだ。

(鎌倉優太)

 

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