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全国の「片桐さん」集まれ

◆来春会合、ルーツに思い

「片桐さん」の会への参加を呼び掛ける守屋美喜雄さん=愛知県豊橋市大村町で

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 愛知県三河地方や静岡県西部に多いとされる「片桐さん」に集まってもらい、先祖を供養するユニークな会が、愛知県新城市で来春に開催される。呼び掛け人は、曽祖母の旧姓が片桐だった自営業、守屋美喜雄さん(76)=同県豊橋市大村町。「先祖を知って情報共有をしていきたい」と自分たちのルーツに思いをはせる。

 守屋さんによると、片桐姓は、戦国時代の信濃国の片桐(現長野県上伊那郡中川村)が発祥地という。当時、戦国武将の武田信玄の信州攻めにより村人は散り散りになった。このうち現在の愛知県岡崎市の一帯に移り住んだ人たちが徳川家康に仕え、後に現在の浜松市天竜区の一部(旧大井村間庄(ましょう))や愛知県北設楽郡一帯に住んだと伝えられる。

 姓氏研究家の森岡浩さん(日本文芸家協会所属)によると、片桐姓は全国に約一万二千世帯あり、名字別で約四百六十番目の人口規模。愛知県では北設楽郡から新城市にかけて、静岡県では浜松市天竜区に多くみられるという。ちなみに最も多いのは約二百万人の「佐藤」、二番目は百七十五万人の「鈴木」だ。

 守屋さんの曽祖母のみきさんは、現浜松市天竜区の片桐家から豊橋市の守屋家に嫁いできた。「片桐姓が日の目を見ることで、自分の美喜雄という名前の由来になった曽祖母に少しでも恩返ししたい」と思い、数年前から片桐姓の研究を始めた。

 家系図や各地の町史・村史などを読み解き、三河や遠州などの片桐姓の個別のルーツをこつこつと研究。その一環で知り合いをたどり、「片桐さん」に手紙を送ったところ「自分のルーツがずっと分からなかったから知りたい」などの返事が寄せられ、学びを深めようと発案した。

 会は来年三月十四日午後一時半から、趣旨に賛同した片桐幸信さん(81)が営む新城市豊岡の湯谷温泉「泉山閣」で。幸信さんは「縁のある人たちが集まるのはうれしい」と話している。定員は五十人だが、現段階で三十人以上が参加を予定している。対象は「片桐」姓が原則だが、結婚して名字が変わったり、血筋を引いたりしている人も参加可能。

 会のみの参加費は千〜二千円程度を見込む。その後の懇親会は五千円、宿泊は八千円程度。問い合わせは守屋さん=電080(5124)0016=へ。

(昆野夏子)

 

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