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暴力団排除 志つなぐ 弁護士・三井さんお別れ会

◆国松元警察庁長官 参列

三井義広さんの遺影が飾られた会場で弔辞を読む参列者=21日、浜松市中区東伊場のグランドホテル浜松で

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 暴力団排除運動の先駆けとして一九八〇年代、浜松市中区海老塚地区の指定暴力団山口組系「一力一家」事務所撤去に尽力し、八月七日に肺がんのため六十七歳で死去した弁護士三井義広さんのお別れ会が二十一日、中区のホテルであった。親族や弁護士、警察関係者ら約三百五十人が、遺影の飾られた献花台に花を手向け、在りし日に思いを寄せた。

 浜松北高で同級生だった渥美利之弁護士は、一力一家の事務所撤去を巡るエピソードを紹介し、「余人をもって代え難い弁護士だった。あなたを誇りに思う」と声を詰まらせた。県弁護士会長の鈴木重治さんは「私たち法曹界には解決しなければならない課題が山積している。こんなに先生を早く失ったことは痛恨の極みだ」と悼んだ。

 元警察庁長官で犯罪被害救援基金代表理事の国松孝次さんも参列し、「社会正義の実現のために貢献された。思いは暴力団排除に関わる人の胸に生き続けるだろう」と話した。遺族を代表し、長女で弁護士の飛鳥さんは「父には、自分の正義感や信念を堂々と主張できる強さがあった。人としても、弁護士としても、胸を張って並べるように努力していきたい」とあいさつした。

 三井さんは一力一家の事務所撤去を求める八五〜八八年の住民運動で弁護団長を務めた。途中、組員に襲われて重傷を負いながらも、住民側勝利の内容で和解を成立させた。その後、全国で暴力団事務所の撤去が加速し、九二年の暴力団対策法施行につながった。

(坂本圭佑)

 

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