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浜松交差点5人死傷 検審に申し立て

◆遺族、同乗夫の不起訴で

 浜松市中区鍛冶町のスクランブル交差点で二〇一五年五月、乗用車にはねられて一人が死亡、四人がけがをした事件で、殺人などの罪に問われた中国籍の女性(36)の車に同乗し、重過失致死傷の疑いで書類送検された夫(60)を不起訴とした静岡地検浜松支部の処分を不服として、車にはねられて亡くなった水鳥真希さん=当時(31)=の夫達也さん(35)は二十日、浜松検察審査会へ審査を申し立てた。

 助手席に乗っていた夫は同年八月、持病に統合失調症のある女性が事故を起こす恐れがあるにもかかわらず、運転を止めなかったとして書類送検された。地検浜松支部は同十二月、証拠不十分で不起訴とした。

 審査申立書によると、女性は事件当時、被害妄想を抱くなど精神的に不安定だったことから、同乗した夫には女性が危害を及ぼすことを未然に防ぐ注意義務があったと指摘。正常な運転が困難なことは十分に予見でき、「重大な過失があったのは明白で、不起訴は不当だ」としている。

 女性の刑事責任能力の有無が争点だった控訴審判決は、女性が責任能力のない心神喪失状態だったと判断。懲役八年とした一審静岡地裁浜松支部の裁判員裁判判決を破棄し、無罪を言い渡し、確定した。

 達也さんは申し立て後、取材に「(女性の)無罪という結果に納得はしていないが、不安定な精神状態で運転させた夫の不起訴もおかしい。事件の後から悲しさだけが募るが、できることは何でもして無念を晴らしたい」と話した。

 

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