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小川三知の大作 静岡で展示

小川三知のステンドグラス作品。左端が修復された1枚=静岡市駿河区の静岡ホビースクエアで

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 国内ステンドグラス作家の先駆けとして知られる静岡市出身の小川三知(さんち)(一八六七〜一九二八年)の大作が修復を終え、輝きを取り戻した。地元の工房が四カ月かけて破損箇所を直し、二十三日まで静岡市駿河区の静岡ホビースクエアで展示されている。

 作品は縦約百二十センチ、横約六十センチを四枚、組み合わせている。空に舞う二羽の鳥とツタが絡んだ木を取り入れた大胆な構図が際立つ。北海道小樽市に一九二二年に建てられ、昭和天皇、香淳皇后も宿泊された「和光荘」に設置されたが、昨年、運び出す際に一部が割れた。

 小川三知を讃(たた)える会(葵区)のメンバーで、ステンドグラス工房かわもと(同)を経営する川本昭彦さん(76)が和光荘の元オーナーに修復を頼まれた。ステンドグラスは複数の色などが異なるガラスを鉛線で重ね合わせる。修復は元々使われていた百年前の鉛線と色や質感が似た素材を探し、当時の鉛線と違和感がないようミリ単位で削りガラスを合わせた。

 修復後、三月に静岡市役所でお披露目され、今回は照明の当て方もより工夫し、工房などの作品百点も併せて展示。川本さんは「百年後に作品を残すとの使命感で、修復した。外観は当時と全く遜色ない仕上がりになった」と話す。

 展示は見学無料。二十一日午前十一時から小川三知研究家の井村馨さんが作品や修復の意義などを講演する。

(牧野新)

 

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