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朝夕刊

サクラエビ 回復傾向

◆総卵数、好漁目安上回る

 駿河湾の特産、サクラエビの記録的な不漁を受け、今年一月に漁業者や加工業者、有識者らがつくった情報連絡会が二十日、静岡市清水区の由比港漁協であった。県の調査で駿河湾のサクラエビの総卵数が回復傾向にあることが報告され、秋漁の再開に向け期待感が高まった。

 県水産技術研究所によると、総卵数は、研究所と漁業者が実施する調査から湾奥部と中部の卵の数を推計した数値。昨年は七〜九月の合計で十九兆粒だったが、今年は七月のみで三百二十六兆粒と上回った。

 総卵数と好不漁は「関連性が見いだせる」とも報告され、二百五十兆粒を超えると好漁になるという。二〇〇八年以降、二百五十兆粒を超えた年はなく、花井孝之研究統括官は「一年あまりの資源管理の努力のたまもので回復傾向にある」と述べ、「十分回復させるには今後の操業方法が非常に重要」と話した。

 今回の調査結果を受け、今年の秋漁の開始時期や規制の在り方は今後、組合で協議して決める。県桜えび漁業組合の実石正則組合長は「ほっとしているが、完全に回復していない。秋漁の規制は研究所の意見を聞きながら、状況に合わせて決めていきたい」と話した。

 サクラエビ漁は昨年の春漁の記録的な不漁を受け、秋漁は全面中止。今年の春漁は漁獲総量の規制や禁漁区を設けるなどしたが、予定よりも五日早く漁を打ち切り、水揚げ量が過去最低の八五・三トンだった。

(高橋貴仁)

 

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