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ラグビーW杯 エコパ照明を大幅改修 世界基準

◆観戦、プレーに配慮 綿密配置

人の半身ぐらいあるLED照明を前に「ラグビーW杯が楽しみ」と話す松林啓介さん=袋井市のエコパスタジアムで

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 九月二十日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。四試合が行われるエコパスタジアム(袋井市)では照明設備を大幅に改修し、本番に備えている。二〇〇一年に産声を上げ、翌年のサッカーW杯日韓大会の会場にもなった施設は、再び迎えた大イベントを契機に装いを新たにしている。

 磨き上げられたガラス面の中に、無数の球体レンズが並んで円形をつくる。一つの直径が大人の上半身ほどある発光ダイオード(LED)照明が計四百台超、スタジアムをぐるりと一周するように観客席上部などに取り付けられた。

 施工を担当したNECネッツエスアイ(東京)などによれば、照明の明るさは従来の一・五倍にあたる二二五〇ルクス。綿密に計算されたレンズの配置や、上方に光をもらさないようにレンズ一つ一つに取り付けられたかさにより、フィールド内の明るさは均一に保たれる。観客の見やすさを大きく向上させながら、フィールドの選手らにまぶしさを与えないための工夫で、4Kや8Kの高画質放送にも対応したより鮮明な映像を撮影できるようになった。

迫力のシーンを大画面で映し出すエコパスタジアムの電光掲示板

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 設備はすべて米国の照明メーカー「モスコスポーツライティング」の製品だ。同社の照明は一五年ラグビーW杯の決勝会場や英国のテニス・ウィンブルドン選手権のセンターコートにも導入されるなど、海外のトップレベルの競技場で使われている。今大会の決勝の舞台となる日産スタジアム(横浜市)でも採用されている。

 NECネッツエスアイの担当者は「光を余分な方向にもらさずにフィールドを明るく照らす力が非常に高い。(エコパに)国内でも有数の照明設備が整った」と胸を張る。

 観戦面の整備ではほかに、スタジアム内の縦十メートル、横二十メートルの電光掲示板二基を新調し、高画質化。コンコース内のトイレも九割を洋式化した。JR愛野駅−スタジアム間の急傾斜にある動く歩道の改修や監視カメラの一新など、周辺環境にも手が加えられた。

 エコパを指定管理者として運営する県サッカー協会グループの営業企画部主任で、W杯組織委静岡支部の会場担当を務める松林啓介さん(42)は「世界の人々に喜んでもらえるだけの環境はできている」と自信を見せた。

(酒井大二郎)

 

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