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池新田高・剣道部 高校存続へ攻めの一本

◆男子団体で県初V 「次は全国」

全国高校総体の出場を決め、菊池竜平監督(左)の指導を受ける部員たち=御前崎市の池新田高で

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 御前崎市にある池新田高校の剣道部が今月、県高校総体男子団体で初優勝し、八月の全国高校総体に出場する。団体の県大会制覇は他競技も含め同校として初めて。十一月に創立百周年の式典を控え、山本輝(ひかる)主将(18)は「記念の年に花を添えられた」と喜ぶ。県教委が池新田と横須賀(掛川市)の統合方針を示し、市内唯一の高校を失う懸念を抱く御前崎市民にとっても朗報となった。

 記録はないが、剣道部は開校とともに創部したとされる。今年は上背のある選手がそろい、面を得意技にしている。男子団体はシード校として二回戦から五試合を戦った。厳しかったのは準決勝の浜名(浜松市)戦。菊池竜平監督(31)は「浜名の強さは県内トップクラス。なかなか一本を取れずにいた」という。

 先鋒(せんぽう)、次鋒が一本負けし、中堅が一本勝ち。副将が引き分けた。最後の大将が二本勝ちし、二対二の本数勝ちで逆転した。大将の大役を果たした鈴木智衆(ちしゅう)選手(17)は「日本一努力しようと心掛けている。支えてくださる方に応えなきゃという強い気持ちが優勝に結び付いた」。二日の決勝で優勝を決めた。

 勝利の瞬間は「子どもたちの努力が報われた」と目を潤ませた菊池監督。「でも、今回は通過点でしかない。『勝って兜(かぶと)の緒を締めよ』です」

 六段の高段者で、現役剣士の菊池監督が赴任した二〇一四年度、部員は男子二人のみ。団体戦にも出られなかった。五年後、監督の元で学びたいと生徒が集まり、部員は二十四人に。うち二十人が男子だ。

 一七年度には別の県大会で準優勝し、初の全国大会に臨んだが「けちょんけちょんにやられた」と菊池監督。「全国で勝てるようにとスタイルを変えた。攻めること、攻撃的な剣道を意識している」という。

 八月の南部九州総体でも頂点を狙う。山本主将は「前回の全国大会で、勝つ難しさを痛感した。自分の剣道を貫き、強気でいきたい」と意気込んでいる。

 池新田と横須賀の統合は、少子化による生徒数減を背景にした県教委の県立高校の再編計画に「二六年度をめどに」と盛り込まれた。両校の地元は反発し、地元密着で人材を送り出したとして、それぞれ残すよう求めている。

 池新田高同窓会の赤堀吉史(よしひと)会長(71)は「剣道部の優勝は明るいニュースだ。存続に向け、市を挙げて取り組みたい」と話した。

(河野貴子)

 

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