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ヤマハ本社展示施設 仮想ライブ刷新

◆ウッドベースも自動演奏実現

仮想ライブの技術を紹介するイノベーションロード内のステージ。無人の楽器の後方に奏者の姿が映し出され、臨場感を味わえる=浜松市中区のヤマハ本社で(同社提供)

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 ヤマハは二十一日、本社の展示施設「イノベーションロード」で公開している「バーチャル(仮想)ライブ」の内容を刷新した。従来のピアノ、ドラムに加えてウッドベースの自動演奏も実現。将来は、離れた場所で行われているライブを自動演奏で同時に再現する技術への応用を狙う。

 仮想ライブは、アーティストの映像と楽器の自動演奏を同期させ、あたかも目の前で演奏しているかのように視聴できる仕組み。昨年七月の施設の開館当初から公開している。

 その土台になっているのが、ヤマハが開発を進める技術「リアルサウンドビューイング」。演奏の情報をデジタルデータ化し、ステージに置いた無人の楽器に伝送して再現する。ピアノは自動演奏機能付きの既製品だが、ドラムとウッドベースには、データを振動に変換して鳴らす独自の音響再生装置を搭載した。

ウッドベースに取り付けられた音響再生装置。演奏データを振動に変換して駒と呼ばれる木製の部品に伝える

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 今回新たに搭載したウッドベースの再生装置は、弦を支える「駒」と呼ばれる木の部品に振動を伝え、ボディーを通じて音を出している。弦を直接弾くことはない。音に合わせて奏者の姿がスクリーンに映し出され、臨場感が楽しめる。

 二十一日から日本のジャズトリオ「エイチ・ゼットリオ」の二曲の公開を新たに始めた。技術開発を担当するヤマハデザイン研究所の柘植(つげ)秀幸さん(35)は「チケットが取れなかったり、遠くて行けなかったりするライブはたくさんある。この技術を使えば、地元のライブハウスで演奏を再現したり、レストランで食事をしながら生音の演奏を楽しめたりする」と話す。

 イノベーションロードの見学は電話による事前予約制。開館は午前九時半〜午後五時。日、月曜と祝日は休み。予約、問い合わせは同館=電053(460)2010=へ。

(鈴木啓紀)

 

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