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静岡ガスのエネ事業 東南アジアに活路

静岡ガスが出資した天然ガスを燃料とする火力発電所=タイ中部サムットプラカーン県で(山上隆之撮影)

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 【バンコク=山上隆之】静岡ガス(静岡市駿河区)が東南アジアでガスエネルギー事業を強化する。新規投資を増やすとともに、得意とする高効率の分散型エネルギーシステムも売り込む。国内は電力・ガスの小売り自由化後、垣根を越えた競争が激化しており、海外の成長市場を取り込んで収益の柱に育てたい考えだ。

 静岡ガスが「海外事業のノウハウ吸収と情報収集の足がかりに」と、初めての海外投資先に選んだのがタイのガス発電所運営会社イースタン・パワー・アンド・エレクトリック・カンパニー(EPEC)社だった。二〇一五年に発行済み株式の28%を商社から取得し、社員を派遣した。

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 EPEC社は〇三年から首都バンコク近郊のサムットプラカーン県で、天然ガスを燃料とする火力発電所(出力三十五万キロワット)を運転中。タイ電力公社と長期売買契約を結び、電力の安定供給を続けている。

 一七年にはインドネシアの天然ガス販売会社と業務提携し、需要拡大が見込まれるスマトラ島南部での事業進出を果たした。

発電所の制御室。24時間体制で安定供給を支える=タイ中部サムットプラカーン県で(山上隆之撮影)

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 「タイへの投資から四年がたち、東南アジアでの静岡ガスの認知度が高まってきた」と、同社海外事業部の谷口勝己マネジャーは語る。こうした実績が評価され、現在、タイのほか、マレーシア、ミャンマーなど数十件の新たな投資案件が同社に持ち込まれているという。リスクなどを見極めながら、新たな投資先を慎重に検討している。

 タイにはスズキ、ヤマハ発動機など静岡県関連企業が生産拠点を構えている。大規模投資を伴う開発ではなく、国内で培ったノウハウを生かした省エネ診断や熱電併給(コージェネレーション)技術などの提案の余地も多いとみている。

 谷口マネジャーは「成長の芽が東南アジアで伸びてきた。小規模ながらアイデアのあふれた技術を提案していく」と話す。

 

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