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同行市議の視察報告を丸写しか 三島の土屋市議

本紙が入手した土屋利絵市議の報告書のコピー(左)と堀江和雄市議の報告書のコピー。写真や文面がほぼ一緒だ

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 三島市の土屋利絵市議(46)=改革みしま=が、二〇一七年十月に岡山県総社(そうじゃ)市のひきこもりの支援事業を視察後、一緒に視察した市議とほぼ同じ視察報告書を作成し、議長に提出していたことが分かった。三島市議会の鈴木文子議長(63)=公明=などによると、土屋市議は、一緒に視察した堀江和雄市議(57)=同=の報告書の内容を写す形で、自分の報告書として提出していたとみられるという。

 視察は土屋市議と堀江市議の二人が参加した。報告書は、総社市の支援事業について紹介する「概要」と、「ひきこもりは怠けではありません。とのメッセージが印象的だった」とする「所感」があり、文面と写真が計三ページにわたり、ほぼ同じだった。堀江市議の報告書は「三島市への課題」を記した一ページ分を含め計四ページだったが、土屋市議の報告書に「課題」の部分はなかった。

 三島市議会は政務活動費の交付に関する条例で、収支報告書に添付する形で視察報告書の提出を義務づけている。総社市の視察は、政務活動費から交通費と日当に当たる旅行雑費として、それぞれ計三万三千八百四十円が支払われた。当時の所属会派は、土屋市議が無会派で、堀江市議が公明だった。

 鈴木議長は今月二十三日、二人に聞き取りを行い、土屋市議が堀江市議の報告書を写す形で提出していたことを確認。土屋市議に「それぞれの視点で報告書を出すべきだ」と求めた。土屋市議は同日、差し替えの報告書を提出した。

 本紙は、土屋市議に、ほぼ同じ形の報告書を提出した理由を取材しようとしたが、応じなかった。堀江市議は「報告書は参考で土屋議員にメールで送ったと思う」と語った。両市議は二十一日投開票の市議選でともに三選を果たした。

 静岡大人文社会科学部の日詰一幸教授(行政学)は「他人の報告書を使うのは望ましくない。公金を使っているのだから、視察結果を三島市にどう還元するかを意識しなければいけない」と指摘した。

(佐久間博康)

 

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