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皇室に愛された町 沼津市が観光アピール

◆沼津御用邸 脚光再び

1994年に天皇、皇后両陛下が沼津御用邸記念公園を訪問された際の写真展=沼津市下香貫で

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 五月の改元を前に、沼津市が皇室ゆかりの沼津御用邸記念公園(同市下香貫)を中心とした観光アピールに力を入れている。改元前後に同園で企画展を開くほか、県内外の皇室関連施設とも連携して情報を発信。JRグループなどによる県内への観光誘客事業も追い風に、「皇室に愛された町」としての知名度アップを狙う。

 沼津御用邸は一八九三(明治二十六)年、当時の皇太子(後の大正天皇)の静養地として誕生した。沼津に造られたのは、富士山と駿河湾を望む景色や温暖な気候、東京に近いことが理由とされる。御用邸は一九六九年に廃止されたが、翌七〇年から市が管理する記念公園となっている。

 天皇陛下は子どもの時、夏季を中心に沼津御用邸に滞在されて釣りなどを楽しんだ。九四年には皇后さまと訪問。新天皇となる皇太子さまも二〇〇〇年にご夫妻で訪れた。同園に隣接する沼津遊泳場では天皇陛下、皇太子さまとも学習院在学中の小中高時代に水泳に励んでおり、皇太子さまは一四年にもプライベートで沼津アルプスへの登山を楽しんでいる。

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 同園は改元祝いとして五月十二日まで、天皇、皇后両陛下が九四年に訪れた際の写真展を開催している。両陛下が西付属邸や園外の島郷海岸などを見学する様子を写した八枚が並ぶ。さらに五月十七〜三十日には、大正天皇が皇太子時代に使用した宮内庁所蔵の馬車を展示する予定だ。

 皇室ゆかりの楽寿園(三島市)、秩父宮記念公園(御殿場市)、恩賜箱根公園(神奈川県箱根町)の三施設と連携し、各施設の見どころや催しを紹介するポスターとチラシを作成。三月から四市町の観光施設などで掲示、配布している。

 沼津御用邸記念公園の一七年度の来場者数は十二万人だが、四施設合計では九十五万人にのぼる。沼津市の担当者は「観光地として有名な箱根と連携できたのは大きい。今後は四施設を巡るツアーやスタンプラリーなどの実施に向け、協議を進めたい」と構想を膨らませる。

 改元の盛り上がりと合わせて市が期待をかけるのが「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」。四〜六月にJRグループが全国の駅での広告やCMなどで、静岡県内各地の観光地をPRする。市は同園をDCの目玉と位置付け、期間中の三カ月間の来園者数目標を、前年同期比で約三・一倍の十万人としている。

(杉原雄介)

 

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