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石綿被害の元従業員5人提訴 地裁浜松支部

◆エフ・シー・シーに賠償求め

 自動車用クラッチ製造の「エフ・シー・シー」(浜松市北区)の工場がアスベスト(石綿)対策を怠ったために健康被害を受けたとして、元従業員五人が十九日、同社に慰謝料など計一億二千百万円の損害賠償を求め、静岡地裁浜松支部に提訴した。

 提訴したのは佐藤工場(浜松市中区、閉鎖)に勤務していた市内の七十代の男性ら。訴状によると、元従業員らは一九五九〜七七年に入社。工場で石綿と他の原料を混ぜる作業や、石綿を含んだ部材を研磨する作業などを約八〜三十年間担当した。工場内では石綿の粉じんが舞っていたが、飛散防止の対策や効果的な排気などがなされておらず、鼻や口から吸引。「安全配慮義務違反があったことは明白だ」と主張している。

 元従業員らは二〇一五年以降、激しいせきが出て息切れを感じ、病院に受診。石綿肺や気管支炎と診断され、労災認定を受けた。弁護団によると、エフ・シー・シーと賠償交渉を行おうとしたが、拒否されたため、提訴に踏み切った。

 原告の西沢章夫さん(75)=浜松市東区=は会見で「酸素ボンベが手放せず、階段も息切れしてしまうので上がれない。会社にはひと言謝罪の言葉がほしい」と話した。同社は「訴状が届いていないので、コメントできない」とした。

 

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