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インフルエンザ 県内警報レベル

◆浜松では診察7時間待ちも

インフルエンザウイルス感染の疑いがあり、診察を待つ患者たち=17日、浜松市北区のわんぱくキッズクリニックで

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 県が十七日に発表したインフルエンザ感染調査(七〜十三日)によると、定点観測する一医療機関当たりの患者が五二・二二人になり、警報レベル(同三十人)を超えた。前週(十二月三十一日〜一月六日)の一七・六六人の約三倍。二月末ごろまで流行が続くとみられる。先週末の三連休から患者が急増しており、医療現場は対応に追われている。

 県疾病対策課の担当者は「例年に比べて流行の開始が早く、急激に拡大している」としている。同課によると患者の99%がA型。

 浜松市によると、インフルエンザの診療は休日や夜間に集中し、平常時に比べ二〜八倍の待ち時間となっている。

 三連休の十三日、市の休日在宅当番医だった小児科専門医のチルドレンクリニック(浜松市中区)には、二百六十一組の親子連れが駆け込んだ。待合室は、診察が始まる三十分以上前から親子でごった返した。

 診察は六〜七時間待ちとなり、「今までにない混み具合だったが、ほとんどが翌日まで様子を見ても問題ないようだった」と辻徹院長。通常の休日当番医の勤務は八時間だが、午前九時からの診察は、午後十一時までかかった。

 四十七台ほどの駐車場はすぐに埋まった。公道にも約三十台の車が並び、一時は警察騒ぎにもなった。

 今週末も当番医が混み合う可能性があるとして、辻院長は「本来、緊急性のある人や総合病院への紹介が必要なケースを判断するのが、休日や夜間の救急外来受診。親の心配も分かるが、本当の重症患者に何もできなくなってしまうことは避けたい」と指摘。「インフルエンザはほとんど自然治癒で治る。重症でなければ、水分補給などで対応し、平日にかかりつけ医に行くことをお願いしたい」と理解を求めた。

◆学級閉鎖は90施設

 県は十七日、インフルエンザの影響で学級や学年閉鎖されている県内の学校や幼稚園は九十施設と発表した。

 内訳は高校九校、中学校八校、小学校五十三校、幼稚園・こども園十九園、特別支援学校一校。

 浜松中央幼稚園では、園児百二十八人のうち患者が二十一人となり、十六〜十八日、全園閉鎖とした。藤枝北高は一、二年の二学年が閉鎖となった。浜松学院中も一年生が学年閉鎖となった。

◆予防どうすれば

 インフルエンザの予防や感染後の対策などをわんぱくキッズクリニック(浜松市北区)の野田昌代院長に聞いた。

 Q 予防に効果があるのは。

 A せっけんでのこまめな手洗いとマスクの着用です。特にマスクは、ガーゼタイプではなく、細かい粒子もカットする不織布がおすすめです。

 Q 普段の生活で気を付けることは。

 A 人混みへの外出を控えること。高齢者や妊婦、体調の悪い人は普段からマスクを着用しましょう。鼻水やたんなどを含んだティッシュはすぐにごみ箱に捨て、手洗いを忘れずに。

 Q もし感染したら。

 A インフルエンザと診断されたら、学校や仕事を休み、人との接触を避けることが感染の拡大を抑えるのに効果的です。ただ、子どもの場合、発熱から二日間は、異常行動に伴う事故の恐れがあるので、子どもだけ別室に隔離するのは控えた方がよいです。

 Q すぐに救急外来で受診するべきなの。

 A 呼吸困難やけいれん、意識がもうろうとしているなどの場合は、迷わず救急外来を受診してください。持病がなく、重症になるリスクが低い人は、日中にかかりつけ医での受診を検討ください。

(三宅千智、篠塚辰徳)

 

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