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「ちきゅう」清水港出発3カ月 南海トラフ掘削やや遅れ

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 海洋研究開発機構(JAMSTEC)は十五日、巨大地震の発生源とされる南海トラフの掘削調査をしている探査船「ちきゅう」(五六、七五二トン)の進捗(しんちょく)説明会を東京都内で開いた。拠点とする清水港(静岡市清水区)を昨年十月十日に出発して調査を始めて約三カ月で、掘削は当初計画の七〜九割にとどまると報告した。

 調査は欧米チームとの共同で、和歌山県新宮市沖七十五キロの熊野灘を掘削している。以前の調査で掘り進めた穴は崩れ、コンクリートで固めたため、その脇から新たに掘削している。

 三月までに海底下五千二百メートルまで掘り進め、フィリピン海プレートが陸のプレートの下に潜り込む位置の岩石を採取し、地震発生の仕組みの解明につなげる。成功すれば世界初。昨年十二月には、石油用を除く科学掘削では、世界最深となる海底下三二六二・五メートルに到達した。

深さ3000メートル超の海底から取り出した岩石の粒

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 当初の計画では一月時点で三千七百〜四千五百メートルまで掘る予定だったが、穴の内部が崩れるなどし、新たな分岐を作った。現時点で二千九百メートルまで掘り進んだ穴での作業を続ける。

 今後は、穴の内部を拡張するパイプの使用本数を減らすなどして掘削の速度を上げるという。

 JAMSTEC地球深部探査センターの倉本真一センター長は「穴のコントロールはできている。世界中の知恵を合わせて挑む」と話した。

(瀬田貴嗣)

 

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