トップ > 中日新聞しずおか > 朝夕刊 > 記事

ここから本文

朝夕刊

東京五輪支える天竜材 体操競技場でも大役

外装に天竜材が使われる有明体操競技場の完成予想図=Tokyo2020提供

写真

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの有明体操競技場(江東区)の外装に、浜松市天竜地区(天竜区、北区)で生産される天竜材が使われることが、大会組織委員会への取材で分かった。新国立競技場と選手村交流施設「ビレッジプラザ」への供給も既に決まっており、市は天竜材のブランド価値と認知向上の弾みにしたい考えだ。

 大会組織委によると、有明体操競技場の外装全体で調達する八百立方メートルの製材のうち、現時点で四百立方メートルを天竜材とし、最大のシェアとなる見込み。他の製材は宮崎県産など。外装は製材を束ねて傾斜させた形で、断熱・遮音材を兼ねる。

 世界最大規模の木製屋根(幅約九十メートル、奥行き約百二十メートル)には、北海道産と長野県産のカラマツ千五百立方メートルが使われる。場内は一万二千人を収容でき、来年十月に完成する予定。パラリンピックではボッチャの会場となる。

報道陣に公開された有明体操競技場の建設現場=7日、東京都江東区で(潟沼義樹撮影)

写真

 浜松市は国際基準を満たした森林管理を示すFSC認証の森林面積が四万五千ヘクタールあり、全国の市町村で最大規模。市は東京五輪・パラリンピック施設の建設を好機と捉え、新国立競技場と有明体操競技場をメインターゲットに天竜材を売り込んできた。林野庁などは五輪・パラリンピック施設にFSC認証材を多用する方針を示し、天竜材活用の追い風となった。

 鈴木康友市長は十五日、取材に「競技施設に天竜材を活用してもらおうと、市を挙げて取り組んできた。大きな成果が出てうれしく思う。われわれが日本のFSCをリードしてきたという自負もある。これを契機にさらに認証材の価値を上げていきたい」と述べた。

(原一文)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索