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テレビ電話で遠隔授業 静岡大など教育格差是正へ実践

テレビ電話を通じてプログラミングを学ぶ児童=5日午前、静岡市葵区の水見色小で

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 地域間で生じる「教育格差」を是正しようと、最新の通信技術を活用し地方の学校と都会の企業をつなぐ遠隔授業に、静岡大などのチームが取り組んでいる。実践の第一弾として、静岡市の山間部にある小学校で五日、ソニー(東京)が協力したプログラミング授業があった。

 授業は二日に続き行われ、この日が最終日。全校児童九人の静岡市葵区の水見色(みずみいろ)小。四〜六年の三人がテレビ電話を通じ、都内にいる技術者からプログラミングを学んだ。明るさや人の動きを感知する六種の小型電子タグ「メッシュ」やタブレットを使い、学校生活を便利にする仕組みを考える内容だ。

 「黒板に連絡を書くのを忘れないよう、人が通ると音が鳴る仕組みにした」「運動場を何周したかをメッシュで数えるにはどうしたらよいか」。メッシュの開発者、萩原丈博さん(39)にアイデアをぶつけた。

 平尾卓義校長は「都心の企業と即時のやりとりができることは大きい。一人一人指導してもらえるのは少人数こそのメリットかも」と話す。

 授業は、静岡大教育学部の塩田真吾准教授(36)が代表を務める一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」とソニーが共同で実施した。二〇二〇年から小学校で必修化されるプログラミングのほか、子どもの職業観を広げる教育にも役立てたい考え。同法人の安永太地副代表(28)は「時間、地理的な制約で企業の出前授業は一部の学校に限られる。遠隔授業では全国どこの学校でもさまざまな職業人や仕事に接することができる」と話した。

 この遠隔授業は一八年度、水見色小のほか、沖縄県、福島県、北海道の計五校で行い、今後実施校を増やしていく。

(三宅千智)

 

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