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食物繊維の糖を取り除く菌 静岡大准教授ら発表

◆健康分野での応用に期待

食物繊維から糖を取り除く菌について説明する静岡大の吉田信行准教授=浜松市中区の浜松商工会議所で

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 静岡大学術院工学領域の吉田信行准教授(応用微生物学)らのグループが、食物繊維に含まれる余分な糖を効率的に取り除くことができる菌を見つけたと発表した。同准教授は「費用をかけず、健康により良い商品ができる可能性がある」としている。

 食物繊維は腸の健康維持に効果があり、食品にコクを与える添加物として人工的に作られる。しかし、肥満や虫歯の原因になる糖を含み、除去するにはろ過など複雑な工程が必要で、分離した糖を廃棄する際の環境への影響も課題だった。

 研究では、日本各地で菌を採取し、除去しにくいとされる糖「レボグルコサン(LG)」を与えて生育状況を比較。その結果、長野県上田市で採取した好熱菌「バシラス・スミシィ」をセ氏五五度の環境に置くと最も効率よく育ち、LGのほか高カロリーのオリゴ糖やブドウ糖も除去できることが分かった。

 吉田准教授は「菌は人体には安全だと思われるが、今後は食物繊維から分離する方法を確立することが必要」と話した。研究は富士市に工場がある日本食品化工(東京都千代田区)と共同で実施。成果は国際的な科学誌サイエンティフィック・リポーツで発表した。

(久下悠一郎)

 

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