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イセエビ密漁 相次ぐ 御前崎海保管内

◆漁業法違反容疑など 今年9人摘発

クーラーボックスに入った密漁のイセエビ=御前崎海上保安署提供

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 御前崎海上保安署管内の御前崎市の海で、高級食材のイセエビの密漁が相次いでいる。漁業法違反容疑などでの摘発は一月から五月六日までで九人。そのうち大型連休中は四人いた。九人中、七人が愛知県からの遠征だった。十五日から九月十五日は資源保護のための禁漁期間。漁業権の有無にかかわらず漁は禁止で、御前崎海保は警戒を強めている。

 イセエビは夜行性で、御前崎市から吉田町にかけての岩場や消波ブロック付近で年間通して取れるという。密漁者が見つかったのは、すべて御前崎の海。漁業法に基づき、イセエビの漁には県知事の許可が必要で、一帯の漁業権は南駿河湾漁協が設定している。また、県漁業調整規則は産卵期の禁漁や捕獲していいサイズなどを定めている。

 御前崎海保が摘発したイセエビ密漁者は二〇一六年に十人、一七年は二十五人だった。今年摘発した九人は愛知県の七人のほか静岡、岐阜県が一人ずつ。すべて男だった。自家消費や贈答目的で合計十五匹が取られた。海保の担当者によると、静岡で取れることが釣りのブログで紹介されているという。

 大きいほど高値が付き、店頭販売価格は百二十グラムのイセエビ一キロ当たり一万一千円ほど。担当者は「漁師の権利を侵害しないで。イセエビは養殖が困難。産卵時期に小さいものを取ると数が減って漁師が暮らしに困り、負のスパイラルになる」と禁漁期間の密漁に警告する。

 法令違反には二十万円以下の罰金が科される。一般的に書類送検だが、悪質な場合は逮捕に至る。四月には県内水面漁業規則違反の疑いで、シラスウナギを密漁した愛知県の二人が静岡県警に逮捕されている。

 南駿河湾漁協の担当者は「イセエビは漁業者しか取ってはならない。他はすべて密漁で、犯罪です。やめてほしい」と強く求めている。

(河野貴子)

 

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