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茶況・茶ばなし

新茶シーズン幕開け 静岡茶市場と島田で初取引

◆富士宮の手もみ茶キロ139万円 最高値更新

大勢の茶業関係者らが集まり、手締めで始まった新茶初取引=静岡市葵区の静岡茶市場で

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 静岡市葵区の静岡茶市場と島田市のJA大井川島田支店で十九日、新茶の初取引があった。県内の茶産地のトップを切って、新茶シーズンの幕開けを告げた。掛川市の掛川茶市場など五カ所では二十二日に取引が始まる。

 静岡茶市場には茶農家や茶商、銀行マンなど例年より百人ほど多い約九百人が集まり、取引前に三本締めをして活発な商いを祈念した。川勝平太知事のほか、静岡市の田辺信宏市長、牧之原市の杉本基久雄市長らがあいさつに立った。

 今季は雨の少ない暖冬で、新芽の生育は平年並みに推移したが、三月下旬からの寒の戻りで伸びがやや緩慢に。初取引は前年より一日遅く、例年並みだが、入荷量は膨らまず、上級品が少量ずつ持ち込まれた。

 浜松や静岡、沼津など県内十八産地から荷が届き、茶商は実際に湯茶を入れて吟味した。茶市場社員の仲立ちで売り手、買い手が商談し、手をたたいて「成立」を告げ、商いに弾みをつけた。

新茶初取引で言葉を交わす川勝平太知事(右)と田辺信宏静岡市長=静岡市葵区の静岡茶市場で

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 この日は計千百三十二キロが取引され、一キロ当たりの平均単価は八千二百八十二円。数量は前年の一割と少なく、単価は二・二倍となった。最高値は、富士宮市の手もみ茶で百三十九万円だった。前年より三十万円高く、過去最高を三年連続で更新した。購入した同市の茶商土井貴さん(41)は「茶業界の明るいニュースを発信したい」と語った。

 機械もみは、静岡市清水区両河内(りょうごうち)産の手摘み茶が前年と同じ八万八千八百円で、四十年連続で最高値を達成した。茶農家三十九戸でつくる両河内茶業会が茶園を丹精し、小林俊亮会長(48)は「色が抜群になった。毎年購入してくれる社長からも高い評価をいただけた」と喜んだ。

 新茶を出荷した静岡市葵区の茶農家森内吉男さん(63)は「初取引は元日と同じで、今年も始まったという気持ち」と話した。

(松本利幸)

◆値が決まり手合わせ 島田

商談が成立し、手合わせをする関係者=島田市のJA大井川島田支店で

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 島田地域の新茶初取引式は、島田市中河町のJA大井川島田支店で開かれ、生産者や茶商、来賓ら約二百人が参加した。

 前年より一日遅く、二地区から計百二十八キロが持ち込まれた。最高値は一キロ当たり八千七百円で、前年より二万四千三百円下回ったものの、平均単価は五千九百四十二円で、前年より千九百六十円上回った。

 染谷絹代市長らのあいさつに続いて、商談がスタート。テーブルに並んだ新茶を前に関係者が価格交渉を進め、値が決まると「よー」の掛け声で、手合わせをした。

(古池康司)

 

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