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もしも神様がいたら、人々を見守るその視界はこんなふうだろうか。ドローン(小型無人機)を使い、人では見るのが難しい場所から、しずおかの街や自然を眺めてみたい。

建物 (3)富士仏舎利塔 平和の願い 純白に込め

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インドのジャワハルラル・ネール首相から贈られた釈迦の分骨が納められている仏舎利塔=御殿場市の富士仏舎利塔平和公園で(ドローンから)

 丘の上から御殿場市街を見守る純白の「富士仏舎利塔」。富士山と対峙(たいじ)するようにそびえる高さ四十七メートルの塔を上からのぞくと、最大で直径四十五メートルの同心円状の壁が三重に囲む。丸みを帯びた姿は見る者を引きつける。

 市出身の実業家・故堀内貞良氏が私財を投じ、一九六四年に建立。塔の最上部に納まるのは、インドのジャワハルラル・ネール首相(当時)から贈られた釈迦(しゃか)の分骨・仏舎利だ。

 日蓮宗日本山妙法寺に帰依する堀内氏が、富士に近く、日蓮ゆかりの身延山(山梨県)と相対する場所として選んだ。現在は市民にも開放された「平和公園」となり、平和を願った堀内氏の遺志が引き継がれている。

 三万坪にも及ぶ敷地内には日本庭園や展望台も。訪日客も大挙して訪れるが、ごみ一つ見当たらない。

 公園を管理する「富士仏舎利塔護持会」の菅原昭治事務局長(66)らが毎年、塔の壁を塗り直している。

 「美しい場所で心穏やかに平和を考えてほしい」。青空によく映える塔の白さを保ってきたのは、そんな願いからだ。

 写真・斉藤直純

 文・前田朋子

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