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もしも神様がいたら、人々を見守るその視界はこんなふうだろうか。ドローン(小型無人機)を使い、人では見るのが難しい場所から、しずおかの街や自然を眺めてみたい。

ジオパーク (5)大滝 湯ったり 大蛇の贈り物

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大滝を眺めながら入る温泉は、身も心も癒やされる=河津町の天城荘で(ドローンから)

 昔々、七つの首を持つ大蛇が樽(たる)に入った酒を飲み、酔ったところを天狗(てんぐ)に成敗された。大蛇の体は川に、首は滝になった−。

 こんな伝説が残るのが、河津町にある「七滝(ななだる)」だ。最も大きいのが高さ三十メートル、幅七メートルの大滝(おおだる)で、言われてみると確かに、白い大蛇が水を飲もうと滝つぼ目がけて首を伸ばす姿を思わせる。

 脇にあるのは旅館「天城荘」の露天風呂。最近は外国人客も大勢訪れる。「巨大な滝を中心に緑が広がる。世界に誇れる『和』の光景です」。望月一史総支配人(40)は胸を張る。

 そんな滝の成り立ちを身もふたもなく種明かしすると、天城山の南にある火山が二万五千年前に噴火し、谷に流れ込んだ溶岩流が固まって段差ができたためだという。

 露天風呂では、大滝の迫力を目と耳と水しぶきで体感できる。心地よい湯に身を委ねればきっと、大蛇も火山もどちらでもよくなり無心になれる。大自然がくれる至福の時間だ。

 写真・斉藤直純

 文・杉原雄介

(ジオパーク編を終わります)

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