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静岡けいざい

シルバコンパス 薬局調剤支援システムを開発

◆画面に取り出し手順 薬剤師不足に対応

処方する薬の種類や量を画面で誘導する「ピッキングコンパス」=東京都港区で

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 医療業務支援システム開発のベンチャー、シルバコンパス(浜松市中区)が、調剤作業を楽にするシステム「ピッキングコンパス」を開発した。膨大な種類の薬が収まる薬棚の中から、処方する薬を迅速、正確に取り出せるように画面で誘導する。調剤薬局の省人化を可能にする装置として、来年一月の発売を目指す。

 患者が提出した処方箋の情報を入力すると、作業手順を自動的に計算。カーナビが目的地への最短ルートを選ぶように、薬棚に収められている場所まで考慮して、必要な薬を最速で取り出せる手順を導き出す。

 手順は薬棚の上部に設置した画面に順次表示され、薬剤師や調剤補助員は表示通りに作業すれば薬をそろえられる。画面には薬の名前と写真のほか、処方量も示され、間違いがないか照合しながら作業できる。最終確認は有資格者である薬剤師が行う必要がある。

薬が列の何段目にあるかを示す表示。誰でも分かりやすい

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 千種類を超える薬に対応し、最大十人の作業を同時に誘導できる。既存の薬棚に取り付けられるため、薬局の中を大幅に改修する必要がないのも特長だ。

 同社は、映像ソフトやデジタルサイネージ(電子看板)を手掛けるクロマニヨン(中区)の安田晴彦社長が、自社の技術を調剤薬局の省人化に活用しようと設立。自らは取締役となり、小中学校の同級生で外資系メーカーに勤めていた井本健太郎氏を社長に招いた。

 開発のきっかけは深刻な薬剤師不足。厚生労働省によると、十月の全国の薬剤師の有効求人倍率(パートを含む)は三・七〇倍で、全職業の一・四五倍を大きく上回る。同省は四月、棚から薬を取り出すといった「機械的作業」を薬剤師以外の人が行うことを解禁しており、同社は今後、調剤作業を支援するシステムの需要が高まると見込む。

 価格はシステム一式で二百五十万〜三百万円、維持費用として月額三万〜五万円を予定。調剤薬局チェーンなど二十数社から引き合いがあるといい、井本社長は「手応えを感じている」。安田取締役は「少人数での薬局運営を可能にし、山間部でも経営を続けられるようにしたい」と意気込む。

 問い合わせはシルバコンパス東京事務所=電03(6457)1936=へ。

(伊東浩一)

 

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