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静岡けいざい

伝統の繊維技術を海外発信 浜松の「モカ・チャイ」

繊維産業の体験ツアーをアピールするため台湾で開いた注染そめの体験講座。職人の技が高い関心を集めた=台北市で(モカ・チャイ提供)

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◆アジアからの観光客にツアー

 訪日外国人客向けの観光情報サイトを運営するモカ・チャイ(浜松市中区)は、浜松の繊維産業と魅力を紹介する一日ツアーの販売を始めた。浜松注染(ちゅうせん)そめをはじめ地域に根付く伝統と技で、日本文化への関心が高い訪日客を呼び込むとともに、質の高い浜松の繊維製品を海外へ発信する。

 ツアー名は「職人の技と物語を巡る旅」。浜松市中区の二橋染工場で注染そめを体験した後、ゆりの木通りの呉服店「ファッションきものいしばし」で注染そめの浴衣を借りて中心市街地を散策。遠鉄百貨店内の「ぬくもり工房」で遠州綿紬(めんつむぎ)を使った小物作り体験と買い物を楽しむ。

 午前九時〜午後四時で催行人数は二〜五人。中国語と英語に対応できる通訳が付く。十〜五月は浴衣体験の代わりに浜松城の茶室を案内する。料金は二万円(十〜五月は一万七千円)。

 モカ・チャイは訪日客向けの体験プログラムの開拓に力を入れており、これまでに浜名湖の伝統漁法のたきや漁や、昔ながらのしょうゆ造りといった体験ツアーを販売。食以外の分野も充実させようと、地場産業の繊維に注目し、複数の体験を組み合わせて深く学べるツアーを企画した。

 手始めに、日本文化に理解の深い台湾で十月中旬、注染そめと浴衣の着付けの体験講座を開いたところ、予定を大幅に上回る百人が予約。当日は六十人が体験し、その様子を立ち見する人が出るほど好評だった。

 講師を務めた二橋染工場の二橋智浩さん(37)は「参加者から『どうやって(色や柄を)ぼかすの?』などと質問が多く出て、技術への関心の高さを感じた」と振り返る。

 モカ・チャイは台湾のほか、年中暑いため浴衣需要が見込める東南アジアへの売り込みも検討する。三井いくみ代表は「浜松の産業の強みを観光に生かせば全国との競争でも勝ち目はある」と強調。「質の高い日本製品に関心があり、お金を惜しまない外国人は多い。繊維産業のファンになってもらいたい」と話す。

(山田晃史)

 

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