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静岡けいざい

浜ホト3年ぶり減益 光半導体製品伸びず

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 浜松ホトニクス(浜松市中区)が十一日発表した二〇一九年九月期連結決算は、売上高が前期比1・1%増の千四百五十九億円で過去最高だった一方、営業利益は6・8%減の二百五十四億円、純利益は6・1%減の百九十九億円だった。世界的な設備投資の抑制に伴い光半導体製品の販売が伸び悩んだほか、人件費など経費の増加が響いた。

 増収は七年連続。営業減益、純減益は三年ぶり。

 事業別の売上高は、電子管が3・2%増の五百八十億円。光電子増倍管が医療や油田探査向けで好調だった。

 光半導体は2・6%減の六百四十八億円。半導体メーカーやロボット制御向けのセンサーが苦戦した。画像計測機器は6・8%増の百八十三億円だった。

 二〇年九月期は、設備投資の回復傾向を踏まえて増収増益を予想。売上高は2・9%増の千五百二億円と過去最高を更新するほか、営業利益は5・9%増の二百六十九億円、純利益は1・9%増の二百三億円を見込む。

(久下悠一郎)

◆設備投資、研究費過去最高 半導体の回復期待

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 産業用機械向けの光半導体製品などの販売が落ち込み、三年ぶりに最終減益となった浜松ホトニクスの二〇一九年九月期連結決算。米中貿易摩擦が激化し逆風が続く中でも、今期は設備投資需要が回復するとみて増収増益を見込む。自社の設備投資や研究開発費も過去最高額を投じ、事業の拡大を狙う。

 「産業向けで、まともに食らった」。浜ホトの森和彦取締役管理部長は浜松市内での決算会見で、一九年九月期をこう総括した。

 電気自動車(EV)の電池検査向けをはじめとするマイクロフォーカスエックス線源は好調だったが、半導体製造・検査装置用のイメージセンサーが中国や韓国で苦戦。工場自動化(FA)分野向けも、フォトダイオードや発光ダイオード(LED)の売り上げが国内外で伸び悩んだ。

 反転攻勢に向け、期待するのは半導体業界向け。自動運転にも欠かせない次世代通信規格「5G」の普及に合わせて半導体の生産が拡大すれば、浜ホトが手掛ける検査装置用のセンサーの引き合いも増える。

 森氏は「FAはまだ戻りは厳しいが、半導体関連は計画通り」と今期の回復を展望。米ドル、ユーロ、人民元に対する円高の進行により、営業利益ベースで約十九億円のマイナス影響を見込むが、「それを飲み込んだ上での増収増益予想」と説明する。

 中長期を見据えた資金投入も続ける。今期の設備投資は、新貝工場(浜松市南区)で建設中の新棟を含め二百四十六億円を予定。同工場は、今後の成長が期待される自動車関連や医療向けに光半導体製品を手掛ける拠点となる。研究開発費も百三十一億円を見積もり、取引先の要望に応じた製品づくりの体制強化や、基礎的分野に力を注ぐ。

(久下悠一郎)

 

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