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静岡けいざいマルチ・スズキと豊田通商 インドに新会社◆廃車リサイクルスズキは六日、インド子会社マルチ・スズキと豊田通商(名古屋市)が、廃車の解体とリサイクルを行う合弁会社をインドに設立したと発表した。同国では自動車市場の拡大に伴い、廃車の不法投棄が問題化しており、環境に優しい廃車処理と再資源化を進める。 日系自動車メーカーがインドで廃車リサイクルの会社を設立するのは初めて。地場メーカーのマヒンドラ&マヒンドラはインド政府の外郭団体とともに同様の会社を設立している。 合弁はマルチが50%、豊田通商グループが50%ずつ出資して十月に設立。首都ニューデリー近郊のウッタル・プラデーシュ州で二〇一九年度内に工場の建設に着手し、二〇年度中の稼働を計画している。 マルチが下取りした廃車だけでなく、個人からも受け入れ、鉄やアルミ、プラスチックといった素材に分けて販売、再利用してもらう。将来は月二千台の処理を目指し、インド国内の他地域でも展開する。 インドでは自動車保有が四千六百万台に上り、新車販売も年間四百万台以上と市場が拡大しているが、リサイクルや適正な処理に関する法整備が進まず、環境対応が課題となっていた。 マルチはこれまで廃車処理やリサイクルを民間業者に委託していた。環境対応を強化するため、日本や中国、タイなどで廃車リサイクルの実績がある豊田通商側と一七年から合弁を検討していた。 (山田晃史) PR情報 |
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