トップ > 中日新聞しずおか > 静岡けいざい > 記事一覧 > 2019年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡けいざい

駆け込み反動 百貨店苦戦 消費増税1カ月

遠鉄百貨店で30日から始まった「大北海道展」。消費の冷え込みを和らげようと各店は食の催事に力を入れている=浜松市中区で

写真

 十月一日の消費税率10%への引き上げから一カ月。県内の百貨店は、駆け込み需要の恩恵を受けた増税前とは一転して、苦戦を強いられている。いずれも集客力のある食の催事を十月下旬から開いており、巻き返しを期している。

 松坂屋静岡店(静岡市葵区)は、九月の売り上げが前年比23・8%増と大幅に伸びた。宝飾品や絵画のほか、高価格帯の調理家電がけん引した。半面、十月前半は大丸松坂屋全体で同24%減と落ち込み、静岡店も同様の傾向という。

 十月三十日から各地の名産を一堂に集めた「全国グルメ博」を開催。広報担当者は「いつもより売り切れる時間が早い店が多い」と手応えを語る。

 静岡伊勢丹(同)も九月の売り上げは前年比13・3%増。高額な宝飾品で駆け込みがあり、二百万円の時計を現金で購入する客もいたという。

 十月は反動が出て「前年の八割程度まで落ち込んでいる」(広報担当者)。それでも二十三日から開催中の「大北海道展」は盛況。食品は軽減税率で8%に据え置かれているため、海産物やスイーツを中心に売れているという。

 一方、遠鉄百貨店(浜松市中区)は「今年は大規模なリニューアルをしたため前年との比較が難しい」と広報担当者。九月の売り上げは前年比二割ほど伸び、特に化粧品が売れた。十月も設定した目標額を達成できそうだという。

 十月三十日には、同店の年間催事で最も売り上げが多い「大北海道展」がスタート。担当者は「来店の動機を増やす起爆剤として大きな役割を果たしている」と笑顔で話す。

(鈴木啓紀)

◆影響は限定的か ドラッグストアやスーパー

 一方、日用品や食品を取り扱うドラッグストアやスーパーは、増税後の売り上げの落ち込みが比較的少ないようだ。

 杏林(きょうりん)堂薬局(浜松市中区)は、九月の売り上げが前年比20%増。最後の1週間は50%増となった。十月はキャッシュレス決済のキャンペーンを行うなどして、三十日時点で5%減にとどまる。広報担当者は「日用品は特売をしていることもあり、反動減は少ない」と話す。

 遠鉄ストア(同)では、消費税率が上がる酒や生活雑貨で九月に駆け込み需要が見られたが、売り上げへの影響は軽微だったという。ただ、同社がフランチャイズで八店舗を展開するドラッグストアのマツモトキヨシは、駆け込み購入で九月の売り上げが前年比三〜四割増に。その反動で十月は5%ほど減少している。

 マックスバリュ東海(長泉町)は、閉店した店舗などを除いた九月の売り上げが前年比3%増。十月は当初落ち込んだが、回復傾向という。広報担当者は「特売日に来店者数が伸びる。食品は軽減税率とはいえ、最も節約しやすい部分でもあり『賢く買う』意識が根付いてきたのではないか」と分析する。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索