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静岡けいざい

新制御でさらに楽々 ヤマハ発の電動アシスト自転車

アシスト制御を刷新し力強さと賢さを兼ね備えたPASの(左から)「With」と「un」の新モデル=さいたま市で

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 ヤマハ発動機は二十九日、電動アシスト自転車「PAS(パス)」の二〇二〇年モデルを発表した。ペダルをこぐのを助けるアシスト制御を五年ぶりに刷新。補助力を約一・五倍に高めたほか、道の起伏に応じて自動調整する賢さも身に付けた。子育て世代の女性らが安全で楽に乗れる自転車としてアピールする。

 「スマートパワーアシスト」と名付けた新しい制御技術を採用。モーターの出力を高めることで、発進や坂道でペダルを多くこぐ際の「空回り感」を抑え、進行方向に意識を集中できるようにした。

 車速やペダルを踏む力、回転数をとらえるセンサーを搭載し、坂道に差しかかると、従来は手元のスイッチで操作していた補助力のモードが自動で切り替わる機能も備えた。電源を切った時のモードを記憶し、再び電源を入れると同じモードで乗り始められる。

 標準タイプの「With(ウィズ)」シリーズ三機種を十一月二十九日以降、幼児を二人まで乗せられる「un(アン)」シリーズ五機種を来年一月二十日以降に順次発売。希望小売価格はWithが十二万二千百円から、unは十三万九千七百円から。それぞれ国内で年間七万四千台、五万三千台の販売を目指す。

 さいたま市の埼玉スタジアム2002で開いた発表会で、ヤマハ発の村田和弘SPV事業部長は「初心者でも安心で快適。お出掛けをもっと楽しんでほしい」と語った。

(久下悠一郎)

◆市場拡大も競争激化

スポーツタイプの「YPJ」も渋めから明るめまで幅広い新色を用意した=さいたま市で

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 ヤマハ発動機は、一九九三年に世界で初めて電動アシスト自転車を商品化した「先駆者」。四半世紀が経過し、競争激化や消費税増税で市場環境が厳しくなる中、デザインを磨くとともに試乗の機会を増やしてさらに普及を目指す構えだ。

 電動アシスト自転車は、運転免許がなくても移動が楽になる手軽さから、都市部を中心に普及する。ヤマハ発によると、発売当初の国内市場は年間数千台だったが、昨年は約六十七万台にまで拡大した。

 現在は後発のパナソニックがシェア首位で、八万円以下の廉価な自主ブランド製品も台頭しているが、ヤマハ発の村田和弘SPV事業部長は「まだ乗ったことがない人は多く、市場は成長する」と見据える。

 二十九日の発表会では、来年二月に発売するスポーツタイプの「YPJ」の新色も同時に発表。落ち着いた緑色から輝きを強調した赤色まで多彩にそろえ、通勤やレジャーなど幅広い需要の取り込みを図る。試乗可能な店舗を来年には五百店増やして二千店にする計画も打ち出し、顧客との接点作りも進める。

 高齢者の自動車事故が多発する中、電動アシスト自転車は免許返納後の移動手段としても注目されている。村田事業部長は「返納前から併用して慣れ親しみ(自動車から)切り替えてもらえたら」と期待する。

 

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