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静岡けいざい

二輪にもEV化の波 東京モーターショー

 電気自動車(EV)化の波が二輪車にも押し寄せている。二十四日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した東京モーターショーでは、ホンダが業務用の市販予定モデル、ヤマハ発動機はスクーターの提案モデルを発表。新興勢力も登場する中、充電方式やバッテリーの共通化があらためて課題となっている。

◆ホンダ 業務用三輪を披露

ホンダが発表した三輪電動車「ジャイロ イー」(手前)と電動スクーター「ベンリィ イー」(奥)=東京都江東区の東京ビッグサイトで

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 ホンダは、配送業務向けの電動スクーター「ベンリィ イー」と、後輪が二つの三輪電動車「ジャイロ イー」を披露。いずれも排気量五〇cc相当で、自社開発した着脱式バッテリーで動く。ベンリィは来年春の国内発売を予定。八郷(はちごう)隆弘社長は「静かでクリーンな生活環境と働く人々の笑顔に貢献する」と意気込む。

◆ヤマハ発 充電方式“二刀流”

 ヤマハ発は、スタンドでの急速充電を想定した「E01」(一二五cc相当)と、着脱式バッテリー型の「E02」(五〇cc相当)の二モデルを出展。日高祥博社長は「使い方や最適な充電方法は地域で異なる。さまざまな可能性を想定する」と“二刀流”の狙いを語る。

 着脱式バッテリーを搭載する既存モデルの「イービーノ」(同)は、充電一回の標準的な航続距離が二十九キロ。タレントの出川哲朗さんがイービーノで旅をするテレビ番組では、バッテリーの残量が少なくなり焦る場面がよく見られる。日高社長は新モデルについて「日程を決めて開発を進めている」と明かした。

急速充電を想定したヤマハ発動機の電動スクーター「E01」=東京都江東区の東京ビッグサイトで

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 大手以外では、九月に設立した電動バイク専門メーカー、アイディア(東京)が来年発売予定の「AA−Cargo V2H」(五〇cc相当)を展示。車載バッテリー型で一般的なコンセントのほか、国内の自動車業界が普及を図る急速充電規格「チャデモ」にも対応した。標準航続距離は百六十キロで、満充電なら一般家庭の一日分の電気を供給できる「動く蓄電器」としても売り込む。

 電動バイクの市場拡大に向け、ホンダ、ヤマハ発、スズキ、川崎重工業の国内大手四社は交換式バッテリーの規格共通化を目指す協議体を四月に設立した。ただ、現時点では性能や再利用の手法といった議論は煮詰まっておらず、充電手段の乱立状態が続いている。

 あるメーカー関係者は海外勢の台頭を見据え「(互換性がない)ガラパゴス化は避けるべきだ」と危機感を口にする。ヤマハ発の日高社長は「日本発の提案ができるようにスピード感を持ってやる」と強調した。

◆スズキ、カワサキ 250ccを積極提案

スズキが日本初公開したスポーツバイク「ジクサー250」=東京都江東区の東京ビッグサイトで

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 スズキと川崎重工業は、国内で若者を中心に人気が高く、販売も比較的好調な排気量二五〇ccのモデルを積極的に提案した。

 スズキは、インドで今年発売したスポーツバイクの「ジクサーSF250」と「ジクサー250」を日本で初公開。部品数が少なく低コストで軽量な新開発の油冷エンジンが特長だ。国内販売を検討しており、広報担当者は「最先端のデザインと安さで二十代を狙いたい」と見通す。

 川崎重工業は、同社を代表するスポーツバイク「ニンジャ」の最新モデル「ZX−25R」が目玉の一つ。低中速域から力強さを発揮する並列四気筒エンジンを搭載し、「スロットルをひねるたびに鋭い音が体感できる」と担当者。発売時期は未定だが、「二五〇ccクラスの四気筒はうちだけ。既にネット上では大きな反響がある」と鼻息は荒い。

(久下悠一郎、山田晃史)

 

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