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静岡けいざい

県内の各企業で内定式

◆パーティー形式や偉人の功績紹介

 二〇二〇年春に入社予定の大学生らに対する主要企業の採用内定が一日解禁され、県内でも多くの企業が内定式を開いた。人手不足を背景に学生優位の売り手市場が続く中、式典をパーティー形式にするなど、学生の心をつかむために工夫を凝らす企業もあった。

◆静岡銀行

パーティー形式となった静岡銀行の内定式で乾杯する学生ら=静岡市駿河区で

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 静岡市駿河区のホテルで開き、内定者百七十二人が出席。内定書の交付が中心だった従来の式典から、内定者が運営に参画するパーティー形式に変更した。

 ノンアルコールワインで乾杯し、サンドイッチやケーキを食べながら歓談。八木稔専務がテーブルを回って一人一人に内定書を手渡した。グループごとに制作した静岡銀のPR動画のコンテストもあり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 内定者の仁藤海斗さん(21)は「銀行に対する堅いイメージが変わった」。花崎誠経営管理部長は「学生の記憶に残る内定式にしたかった」と狙いを語った。

◆浜松いわた信用金庫

浜松いわた信用金庫の内定式で御室健一郎理事長(手前)から内定書を受ける芥川武佐志さん=磐田市で

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 磐田市の磐田本部に高校生の内定者六人を除く四十八人を集めて開催。御室健一郎理事長が「(合併で)規模が大きくなり、大きな仕事ができるようになったが、基本は人のため、地域のために尽くすことだ」とあいさつし、代表して芥川武佐志(むさし)さん(22)=常葉大四年=が内定書を受けた。

 三輪久夫人事部長は採用環境について「合併でブランド力が高まり、内定辞退者が減った」と話した。

◆浜松ホトニクス

内定者を前に高柳健次郎氏の功績について語る浜松ホトニクスの鈴木賢次副社長=磐田市で

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 磐田市のホテルであり、内定者百四十三人のうち百二人が出席。鈴木賢次副社長が「日本のテレビの父」と称され同社の創業に影響を与えた故高柳健次郎氏の功績や、自社の光電子増倍管が用いられるニュートリノ観測装置「ハイパーカミオカンデ」の計画などを紹介し、「若い感性で自らの道を切り開いてほしい」と呼び掛けた。

 広報担当者は「業績拡大のため近年は積極採用を続けている」と話した。

◆ヤマハ発動機

 掛川市のつま恋リゾート彩(さい)の郷で開催。内定者二百四十四人のうち百七十八人が出席し、藁科(わらしな)健一人事部長が代表者五人に内定通知書を手渡した。

 語学力を生かした仕事に関心があるという大塚みづきさん(22)=同志社大四年=は「世界的ブランドを通じて日本のイメージを高められる。女性の管理職を増やそうとしていることも決め手になった」と語った。

◆採用難の底打ち感も

 二〇二〇年春の新卒採用も企業にとっては厳しい環境が続いているが、やや底打ち感も見え始めている。

 就職支援財団(静岡市葵区)が県内企業を調べたところ、採用の意向を持つ企業のうち、八月時点でも募集を継続中の企業は64・9%で前年同期より4・6ポイント低下。一方、採用計画を達成できそうな企業は29・8%と4・1ポイント上昇した。

 厳しい環境がわずかに和らいだ要因について、調査担当者は、米中貿易摩擦などの影響で景気の先行きに不透明感が漂う中、「企業の採用数へのこだわりが薄らいでいる」と分析する。

 就職情報会社のマイナビ(東京)の調査によると、全国の大学生らの八月末時点の内々定率は前年同期比0・8ポイント低い82・6%。高止まりはしているものの、わずがに前年を下回った。

(伊東浩一、鈴木啓紀、久下悠一郎)

 

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