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静岡けいざい

新型センサー2種発売 浜松ホトニクス

世界最小の光電子増倍管のパッケージ製品(左)。従来のモジュール製品(右)に比べ体積は9分の1ほど=浜松市中区で

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 浜松ホトニクスは、微弱な光を捉えるセンサー「光電子増倍管」を指先サイズのパッケージにした世界最小の製品を十月一日に発売する。従来は周辺回路を組み合わせたモジュール製品として販売していたが、単体で売ることで、組み込む分析機器をより小型化できるようにした。

 製品は一・四センチ四方で厚さ三・五ミリ。昨年発売したモジュールに組み込んでいたチップ状の光電子増倍管のみを樹脂で封止した。モジュールと比べて体積は九分の一程度になり、組み込む機器の大きさや形状といった設計の自由度が増す。

 電子管事業部第2製造部の吉沢祐二部長は「病院のベッドの横で即時に結果が分かる小型の診断機器や、大気汚染を調べる携帯型の環境分析機器の実現につながる」と話した。価格は税別二万八千円。初年度は千個を販売し、三年後は年間一万個にする計画だ。

欧州で使用が禁止されている物質を使わず中赤外光の検出能力を高めたセンサー=浜松ホトニクス提供

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 中赤外光の波長の測定性能を高めたセンサー「化合物光半導体素子」の新製品も九月二日に発売する。欧州で電子機器への使用が原則禁止されている水銀とカドミウムを使わない製法を確立。食品や薬剤に含まれる物質の特定に使う分析機器メーカーに売り込む。

 浜ホトは水銀とカドミウムの代替物質を使った中赤外光センサーを手掛けてきたが、捉えられる波長が十一マイクロメートルまでにとどまり、高度な分析機器に必要な性能を満たしていなかった。

 新製品は、インジウムヒ素とガリウムアンチモンの薄膜を交互に二千層以上積み重ねることで、波長一四・三マイクロメートルの中赤外光まで検出できるようにした。

 価格は税別三十二万円。初年度は十台、三年後に年間千台の販売を目指す。

 両製品は九月四〜六日に千葉市の幕張メッセで開催されるアジア最大級の分析・科学機器展示会「ジャシス」に出展する。 

(久下悠一郎、山田晃史)

 

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