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静岡けいざい

ヤマハ発とソニー エンタメ車両開発

◆乗ったら進む仮想の世界へ

ソニーとヤマハ発動機が共同開発した「SC−1」。窓は付いていない(ヤマハ発動機提供)

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 ヤマハ発動機とソニーは二十一日、車外の風景とコンピューターグラフィックス(CG)などを融合させた映像体験ができる自動走行車両「SC−1」を共同開発したと発表した。車内に設置した高精細ディスプレーで臨場感のある映像を楽しめる。国内の観光地や大型商業施設向けに二〇一九年度中のサービス開始を予定する。

 SC−1はヤマハ発の電動ゴルフカートがベースで五人乗り。前後左右のカメラで捉えた景色を映し、CGや画像などを合成できる。例えば、植物園を巡りながら、珍しい花のそばで同じ地域に生息する動物を画面に登場させたり、解説を表示したりといった用途が考えられる。

 車体外側にもディスプレーを搭載。センサーと人工知能(AI)で周辺にいる人を識別し、性別や年齢に合った広告や情報を表示する機能も備えた。路面に敷設した電磁誘導線に沿って時速十九キロ以下で自動走行する。公道は走行できず、車両のみの一般販売も予定していない。

車内のイメージ。現実の景色にCGなどを重ねた映像を楽しめる(ソニー提供)

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 両社は一六年から開発に着手。一八年には沖縄県名護市でゴルフ場を夜間に走り、動物が近くにいる雰囲気を味わえるサービスを試作車で実施した。

 車両を手掛けるヤマハ発の子会社ヤマハモーターパワープロダクツ(掛川市)の田口慎一郎LLV事業推進部企画部長は「移動の時間を有効活用した新しいエンターテインメントを生み出し、施設の収益に貢献できる」と説明。ソニー側との新会社設立も視野に入れているといい「モノだけでなくコト(体験)を売ることを考え、利用方法を検討していく」と話した。

(久下悠一郎)

 

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