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静岡けいざい

消費増税まで2カ月 県内百貨店が直前セール

◆高額品今がお勧め

売り場を増設して始まった高級時計フェア。消費税増税対策の一環という=静岡市葵区の松坂屋静岡店で

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 十月の消費税率10%への引き上げまであと二カ月。県内の百貨店は時計など高価な商品のセールを始めたり、買い置きができる生活用品のまとめ買いを勧めたりして、増税前の「駆け込み需要」の喚起と取り込みを狙っている。

 松坂屋静岡店(静岡市葵区)は三十一日から、本館六階の時計売り場で「プレシャスウオッチフェア」を始めた。八月六日まで売り場を増設し、ブライトリングやショパールといった高級ブランドをはじめ、計十五ブランドの定番商品や新作を並べる。

 最高で五百万円近い商品もあり、税率が2%上がれば差額は十万円にもなる。売り場担当者によると、午前中だけで三本が売れた。この時期の時計フェアは初めてで、広報担当者は「時計は高級品。増税直前ではなく、じっくりと考えて購入してもらいたい」と狙いを語る。

 遠鉄百貨店(浜松市中区)は八月二十八日から九月三十日まで、各階に点在する日用品について、増税前の購入を勧める共通のキャンペーンを予定。特売のように大幅な値引きは行わないが、化粧水や肌着、衣料品をはじめ、高価格帯の羽毛布団などの売り込みを強化する。

 ストッキングや靴下、ワインなどは、二点以上まとめて通常より安価で提供する。広報担当者は「百貨店はスーパーに比べて単価が高い。九月までなら2%分安く買えることをアピールしたい」と話す。

 静岡伊勢丹(葵区)は九月二十五〜三十日に「平成の大仏師」と呼ばれる松本明慶氏の彫刻展を開催。仏像約三百点を展示し即売する。一点一点手彫りする仏像は多くが百万円以上で、中には一千万円を超えるものもある。

 「値引いて買うような商品ではないので、増税前を狙って会期を設定した」と広報担当者。これに先立つ同月十五、十六両日には、市内のホテルで時計や宝飾品の即売会も開く。

(鈴木啓紀)

◆駆け込み需要「鈍く」

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 十月の消費税増税に伴う駆け込み需要が「ある」とした県内企業は四割強にとどまることが、静岡経済研究所(静岡市葵区)が六月に行った調査で分かった。三月の前回調査から大きな変化は見られなかった。

 「大いにある」とした企業の割合は0・4%。「ややある」の10・3%、「わずかにある」の32・6%を合わせても43・3%で、前回調査の46・6%からほぼ横ばいだった。

 業種別で割合が高いのは建設で61・9%。パルプ・紙・紙加工品が57・1%、卸・小売りが50・0%で続いた。一方、食料品は18・5%、ホテル・旅館は27・3%にとどまり、業種間の差が大きかった。

 同研究所の担当者は「住宅ローン減税の延長や自動車税の税率引き下げ、食料品などの軽減税率といった政策もあり、今のうちに買っておこうという動きは前回増税時より鈍い。反動減も少ないのでは」とみている。調査は県内主要二十業種の二百三十六社を対象に実施した。

(伊東浩一)

 

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