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静岡けいざい

買い物お助けします 県内の小売業者

◆無料送迎バス、ネットスーパー サービス工夫

無料送迎バスで遠鉄ストア立野店を訪れた買い物客。高齢の人が目立つ=浜松市南区で

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 県内の小売業者が、高齢や交通手段がないなどの理由で店に来られない「買い物難民」や、時間がない共働き世帯向けのサービスに力を入れている。無料送迎バスを運行したり、ウェブで注文を受けて自宅へ届けるネットスーパーを使いやすくしたりと、工夫を凝らしている。

 二十六日午前、浜松市南区の遠鉄ストア立野店。到着した二十九人乗りのマイクロバスはほぼ満席で、お年寄りの姿が目立った。

 遠鉄ストア(中区)が運行する無料送迎バス。車の運転ができないという南区遠州浜の無職佐伯美好さん(80)は「ここが一番近いスーパーだけど、歩くと三十分かかる。バスはとても助かる」と笑顔で話した。

 同社は二〇一〇年九月から、桜台店(西区)とフードワンきらりタウン店(浜北区)で無料送迎バスの運行を開始。同年十一月に立野店、一五年四月から大人見店(西区)にも広げ、それぞれ周辺の住宅街との間を週三日、一日当たり一〜六往復運行する。いずれも徒歩圏内に他のスーパーがない地域で、自治会などからの要望に応えた。

杏林堂薬局のネットスーパーで使われる配送車=浜松市東区で

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 一〇年からネットスーパーも手掛けてきたが、昨年撤退した。配送を委託していたヤマト運輸がドライバー不足などから委託費を引き上げたため、コスト面で継続が難しいと判断した。無料送迎バスはともに遠鉄グループのトヨタレンタリース浜松が車両を貸し、遠鉄アシストがドライバーを派遣している。

 ドラッグストアの杏林(きょうりん)堂薬局(浜松市中区)は一一年からネットスーパーを展開。会員数は二万人を数え、ここ五年で約四倍に増えた。主な顧客は三十〜四十代の女性や六十代以上の高齢者。介護用品や箱売りのペットボトル、米など「生活必需品で比較的大きな商品が売れる」(広報担当者)という。

 税別二千円以上の買い物で送料が無料となるほか、店で購入した商品も同額以上なら家に届けてくれる。午後九時まで配送に対応するなど小回りが利くのは、車両、ドライバーとも自社でまかなっているためで、物流コスト増の影響もないという。

 マックスバリュ東海(長泉町)は一二年から県中・東部でネットスーパーを実施。勤め帰りに買った物を受け取れるように、長泉町の本部や静岡市清水区の店舗に受け取り用ロッカーを設置しているほか、パソコンやスマートフォンの操作に慣れない高齢者向けに電話で注文を受けるサービスもある。会員数は非公表だが、四十〜五十代の利用が多く、広報担当者は「増加傾向にある」と話す。

(鈴木啓紀)

 

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