トップ > 中日新聞しずおか > 静岡けいざい > 記事一覧 > 2019年の記事一覧 > 記事

ここから本文

静岡けいざい

カーシェア後押し 共和レザーが製品開発に熱

バンパーが傷つくのを防ぐプロテクトフィルム=浜松市南区で

写真

 自動車のシート用合成皮革(合皮)などを製造する共和レザー(浜松市南区)が、カーシェアリングの普及を見据えた製品開発を加速させている。カーシェア用の車は不特定多数の人が利用するため、接触してもバンパーが傷つきにくい「プロテクトフィルム」の商品化や、白い色調であっても汚れにくいシートや内装用合皮の改良を進める。

 プロテクトフィルムはフッ素加工を施した三層構造で、前後バンパーの角に張り、車を擦ったり軽くぶつけたりしても、バンパーが傷つくのを防ぐ。フィルムを剥がせばバンパーはほとんど無傷の状態で、補修の手間や費用を低減できるようにする。

 元々手掛けていた車の屋根に張る装飾用フィルムの技術を応用した。昨年、百五十台の車を使って、ガードレールやコンクリート壁などに接触させる実験を繰り返し、プロテクトフィルムの一定の効果を確認。現在も実験を続けており、車種ごとにどのような形のフィルムが有効かを検証した上で来年の発売を目指す。

白くても汚れに強いシート用合皮。コーヒー汚れにも対応できるように改良を進めている=浜松市南区で

写真

 河島竜太営業本部長は「運転手は返却時刻が迫ると焦って、車に小さな傷を付けることが多い。大手レンタカーやカーシェアの会社のほか、自動車学校にも便利さをアピールしたい」と意気込む。

 車のシートや内装用合皮は、白くても汚れにくい製品を商品化済みだが、頑固な汚れに強い「進化版」の開発を続ける。

 シートは乗り降りの際に衣類と擦れるため、特にジーンズの青い染料の汚れが大敵だったが、共和レザーは表面処理剤の配合を工夫することで、合皮の質感はそのままにジーンズの染料で汚れにくく、拭き取りやすい白色の合皮を完成させ、二〇一七年発売のトヨタ自動車「アクア」などに採用された。

 現在はコーヒーなどの生活汚れにも耐えられるように試行錯誤を重ねる。ベージュの合皮は実用化のめどがついており、二〇年十二月までにコーヒー汚れに強い白色の合皮の完成を目指す。

 河島営業本部長は「シェアリングが普及すれば、乗る人も多様化する。誰でも気持ち良く乗れる車を実現できれば」と語る。

(山田晃史)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

中日新聞しずおかの記事はこちら

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索