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静岡けいざい

ユニバンスがEV向け駆動装置

◆谷社長 展望や狙い語る

EV向け駆動装置「eアクスル」を搭載した試験車両を前に「電費向上に貢献する」と語る谷典幸社長=名古屋市港区で

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 自動車部品製造のユニバンス(湖西市)が、電気自動車(EV)向けの駆動装置「eアクスル」の開発に力を入れている。名古屋市で十七〜十九日に開かれた「人とくるまのテクノロジー展」では、同装置を搭載したEVの試験車両を初公開した。会場で谷典幸社長(57)に狙いや展望を聞いた。

 −eアクスルの特徴は。

 二つのモーターと二段ギアの変速機を一体化した装置で、組み合わせにより四つの走行モードが使える。エンジンの燃費に当たるモーターの「電費」を考えると、最も効率がいい領域は限られる。力が必要な坂道や高速で走る時など、状況に応じてモーターとギアの組み合わせを変え、快適に走りつつ電気の消費を抑える。同じ容量のバッテリーを積んだ車なら、航続距離が長い方がいい。

 −この時期に車両を出展した狙いは。

 電動化への対応は十年ほど前から取り組んでおり、ノウハウを蓄積していた。市場の動向を見て製品を投入するに当たり、駆動装置の実力を証明するために車両が必要になったので、EVメーカーのGLM(京都市)と協業した。

 −電動化の進展ペースをどう見る。

 今の主流はハイブリッド車(HV)。充電インフラの整備の問題もあり、純粋なEVの普及はもっと先になるだろう。試験車両はeアクスルを前後に搭載して四輪駆動のEVにしたが、どちらか一方にしたり、エンジンと併用してHVにしたりすることもできる。eアクスル自体も要望に応じてアレンジが可能で、電動車両向けの部品としてギアを売ることもできる。さまざまなビジネスが広がると期待している。

 −今後の計画は。

 二〇二五年に市場に投入する目標に向けて、eアクスルをさらに進化させる。小型、軽量、低フリクション(摩擦)、静寂性に磨きをかけ、電費向上に貢献したい。電動化の目的は二酸化炭素(CO2)の排出量を減らす環境対策だが、電気をつくるためにエネルギーを使う。電気の消費量が少ないEVが本当の意味で環境に優しい車と言える。

(聞き手・山田晃史)

 たに・のりゆき 神奈川大経済学部卒。遠鉄名店ビル(現遠鉄百貨店)に勤務後、1998年アイエス精機(現ユニバンス)入社。経営管理部長、副社長などを経て2018年6月から現職。浜松市出身。

 

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